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~離島で学校をつくる~ @向き合う・寄り添う

私は不登校の生徒たちと向き合うときに、不登校生徒であるという意識はない。リストカットをしている生徒と向き合うときに、リストカットをしているという意識はない。死にたいと言っている生徒と向き合うときも、元気な生徒と向き合うときも、なにも変わらないし関係ない。配慮もしないし助言もしないし評価もしない。ただ、一緒にいるだけというスタンスです。このスタンスは私は当然ながら楽ですが、周りの生徒も楽なようです。

私の経験からいうと、100の言葉より1の安心。どんなに言葉を並べて「大丈夫」と言っても、私自身が不安であったら子どもも不安になるのが常です。逆に言えば、私自身の気持ちが安定していると100回「やばいよ」と伝えても、子どもは不安になりません。

小さい子どもを寝かしつけるのに一生懸命になっても子どもは寝ません。私がいつのまにか寝てしまっているぐらいのほうが、子どもも寝付くのです。

何が言いたいのかというと、失敗する成長するということは自然なこと。何かを知らないとか、何かが足りないから失敗をするのではなくて、成長するために失敗があるといってもいい。だから、困難に向き合っている子どもに解決する方法を教えたり、現状を評価しても成長はしませんというのが私の持論です。

何も伝えなくても、子どもの不安を和らげる方法があります。

「精神状態が子どもより安定している。」ただそれだけです。100度のお湯と0度の水を足すと50度になるように、相手が不安なら私が安定することで勝手に相手の不安も和らぐという仕組みです。

「親が変われば子も変わる」とはそういうことです。だからといって、不安な親を責めてもなにもなりません。親も子もニコニコ元気なわたしがそばにいるだけでいいのだと思います。

私は学校に勤務している時代に、よく悩める生徒と一緒に草抜きをして時間を過ごしましたが、それだけでよかったみたいですね。

それにここは瀬戸内海のど真ん中の離島です。一緒に過ごすだけできっと元気になると確信しています!(笑)

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