背景

~離島で学校をつくる~ @離島の素晴らしさ

ここは瀬戸内海のど真ん中の離島です。ちなみに私がお借りしている住所は島の裏側にあり電波が届きにくい集落です。住居にいるとネットはほとんど繋がらず、テレビもありません。つまり、日が暮れると、、、静かな波の音と鳥の声、風の音だけの世界です。住居の周りの民家はすべて空き家で人が来ることもほとんどありません。(笑)夜になると、なにもすることがないので読書か座禅か睡眠です。

今まで情報が入らないことは不便であると思い込んでいましたが、実際にはこれほど快適とは気が付きませんでした。それほど現代の社会は情報に溢れています。しかも、どうでもよい情報ばかりです。気になったらすぐにスマホを見る習慣がついていますが、ほんとうにすぐに必要な情報は緊急時や災害時の情報くらいです。大切なニュースは翌日の新聞にも掲載されるし、1分1秒早く知ったところでなんにもならないことに気が付きました。

情報が入らない素晴らしさは、食事時には食事に集中できます。就寝時には寝ることに専念できます。仕事のことを考えるときもいいアイデアが浮かびます。情報とは怖いものです。見たくない、知りたくない、聞きたくない情報も勝手に飛び込んできます。余計な心配したり、不安になったり、イライラしたり。

世の中、ものすごいスピードでどんどん便利になっていますが、あえて、不便な環境に身を置くのも悪くありません。しっかり頭と体を使って生活していると健康になります。「ないものはない」「あきらめる」「仕方がない」という環境で「あるのもで」「辛抱して」「もとめない」習慣を身に付けることも大切な生きる力です。

離島の素晴らしさは「なにもない」ことと言われますが「なにもない」のではなく、世の中に余計なものが「ありすぎる」ということに気が付けることかも知れません。

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