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すべては「渇望」から。なぜ僕は家族との時間を増やすために、仕事を減らしたのか?

前回、こちらのnoteにて「家族との時間を最優先するために、仕事を絞りました」とお伝えしました。

「なぜ家族との時間が大切なのか」──今日は、もう少し深掘りします。内省や思考整理もかねて筆を取ってみます。


家族3人、大分から東京へ

以前と重ねてにはなりますが、父の病気が発覚し、野村證券から柳井工業へ転職しています。

父の事業ではあったものの、「プラント」のことは何一つ分からない状態だったので、とにかく死に物狂いで働きました。

柳井工業も軌道に乗り、ようやく一息ついたのは、入社10年目頃のこと。結婚し、息子が生まれ、順風満帆になりましたが、どこか心が満たされていなかったのです。

「子供の成長ってこんなに早いんだ。一瞬一瞬がとても大切な時期なのに、見届けられないのは、本当に幸せなのだろうか?」

この小さな違和感に気づいてからは、行動が早かったですね。思い切って、地元の大分を離れ、家族3人で東京へ向かいました。

今まで「自分がいないと仕事が回らない」と思っていたのですが、決してそんなことはなかった。信頼できるメンバーに少しずつ任せていくことで、どんどん成長していきました。

任せるって本当に大切なんだなあ、と。現場から離れることで、自分の時間が増え、ようやく家族との時間が増えました。

ここまでが、前回の話の振り返りになります。

根源は「渇望」。立ち会えなかったこと、親父との思い出が少なかったこと

本題である「家族との時間を増やしたい理由」なのですが……やっぱり「虚しさ」が根源だったのだと考えています。

息子が生まれた時、僕は出張で立ち会えず、大切な瞬間を逃してしまいました。

僕が幼少の頃、忙しかったこともあり「親父との思い出」は、あまり残っていなかったのです。

「もう、後悔はしたくない」。この渇望がきっと良かったのでしょう。

息子が4歳になったのですが、日々の成長がすさまじい。シンプルに、我が子の成長を見守っていきたい。

そばに居れる幸せを噛みしめながら、日々、仕事をしています。基本的には、16時には仕事を切り上げ、息子の迎えに行ってきますね。

妻との時間が増え、新たな一面にも気づく

そして妻の支えもあって、その話も今日はできたらな、と考えています。

妻には「経理」の仕事をお願いしており、妻業とママ業とバックオフィス業を担ってくれています。本当に頼もしい、いつもありがとう。

必然的に妻との時間も増えたので、正直、言い争いごとが増えました。そもそも出張が多かった時は、会話をするのがやっとだったのです。

同時に、お互いに「腹を割って話す」ことの大切さに気づけたのだと思います。

時間が増えて、対話を重ね、そこで気づいた一面が。やっぱり時間って大切だなあと。

・・・

そんなこんなで、「家族との時間を大切にしたかった理由」について、つらつらと話してきました。

こう振り返ってみると、渇望って大切ですね。自分を成長させてくれる「必要悪」にも思えます。

これからも一瞬一瞬を大切に、仕事もプライベートも、悔いなく過ごしていきたいと思います。

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