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2023年のハイライトとなる定修工事を無事に終え、感じた“進化”と“課題”

少し前にはなりますが、すでに2023年の目玉となった「定修工事」が、無事に終わりました。

プラント業界をあまり知らない方のために補足すると、定修工事は2年に一度必ず行われる、プラントの大型工事を指します。

今回担当した定修工事は、例年の工事とは一味違い、かなり難しい現場です。

始まる前、当然不安はありましたが……無事に達成して何より。

今回も沢山の学びと課題が見えたので、備忘録として筆を取ろうと思います。

約6ヶ月間、ベテランと新人とイレギュラーに立ち向かう

今回の現場は、4回目でした。経験があっても難しかったなと感じたのは、少し複雑だったからでした。

工事の期間は、なんと「6ヶ月」。通常は1ヶ月前後なので、その差は約6倍です。

また、従来の定修工事であれば、プラント全体を止めて、メンテナンスや修理を行うのがセオリー。

しかし今回の工事は、月毎に止める装置が変わり、長年止めてない機械も整備する工事となりました。

そのため、想定外の不具合が発生し、その対応を急遽しなければいけない環境。イレギュラーな対応が多く、現場の職人たちは苦労したと思います。

経験豊富な頼もしいメンバーが支えてくれましたが、新人もいたので、きっとてんやわんやしたこともあるでしょう。

しっかり乗り越えてくれて嬉しかったです。この場をお借りして、感謝を伝えたい、ありがとう。

“実行”はメンバーが、“責任”は私が

さて、ここからが本題です。ポジティブなこともネガティブなことも含め、今回も大きな収穫が沢山ありました。

まず大きな学びとなったのは、「メンバーに任せる大切さ」です。

大型定修工事だったこともあり、今回も私が、現場のディレクションを担う「監督」を担当しました。

しかし、あえて自分にミッションを課したのです。「柳井工業のメンバーに積極的にお願いするぞ」と。具体的には、

・社員3人に定修工事のスケジューリングを組んでもらう
・技術の伝達や指示を自分たちで行ってもらう

をお願いしてみました。

本来であれば、監督の私が指示を出すべきなのかもしれませんが、技術の筋トレをしてもらうべく、社員にお願いしてみたのです。

結果的に、お願いしてよかったです。私の意図をきちんと汲み取り、きちんと実行に移してくれました。

これは常日頃、メンバー各々が、任務に忠実だったからだと思います。

これからも、手取り足取り教えるのではなく、あえて任せる。そして何か起こった場合は、責任は私が取る。

このスタンスを貫きたいと思います。

些細なコミュニケーションが“質”と“進捗”に直結する

そしてもう一つ大きな収穫となったのは、「雰囲気作りの大切さ」を痛感したこと。

定修工事のみならず、プラントのメンテナンスや工事では、数十人がかりで動いています。

・適切な情報の把握と伝達
・現場仲間とのコミュニケーション
・信頼関係の構築

これらは何一つ欠かせない、大切なスキル。だからこそ、現場のピリつきは禁物なのです。

いかに「これで合っているのか不安だけど、聞いても大丈夫かな……みんな忙しそうだなあ」を取り除けるかが肝になります。

工事のクオリティ・進捗に直結するからです。

この現場の雰囲気作りは、監督の手にかかっていると言っても過言ではありません。

また柳井工業のメンバーにも、「風通しのいい現場を目指したいからコミュニケーションはしっかりね」とお願いしました。

ここも非常に助かりました。ありがとう。結果的に、おおむね満足しています。

もう少し頑張りたい“報連相”と“社会人の筋トレ”

もちろん課題も見えてきたので、きちんと記し、また振り返りたいと思います。

定修工事を終え、約1ヶ月が経過しました。今思うのは、「もっと報連相徹底すべきだった」ということ。

先述の通り、日頃のコミュニケーションは申し分ありませんでした。

しかし、何度か「この件ってどうなっている?」と質問した場面が、結構あったのです。

・すでに他のメンバーから伝達済みだと考えていました
・報告しなくても問題ないと思っていました

こういった返答が度々ありました。これは私の伝達不足でした。

「その報告はもう大丈夫だよ」と判断するのは、上司です。

ストップがかからない限り、どんなに些細な報連相であっても、すべきだと考えています。この辺も、またいつかnoteにまとめたいです。

また同時に痛感したのは「知識不足」。二度目の現場だったので、もう少し過去の経験を活かしてほしかった、というのが本音です。

ここも上司の私に責任があると考えています。

これからは、各現場で欠かせない情報のインプット・アウトプットの機会を積極的に設けたいと思います。

以前のnoteでお伝えしたように、社会人として必須である「語彙力・聞く力・話す力」を鍛えたい。柳井工業オリジナルの筋トレメニューを考えないといけませんね。

・・・

何はともあれ、大型定修工事を無事に終えられて満足です。

トラブルなどは起きず、クライアント・エンドユーザーにも喜んでもらえたので、柳井工業の技術力が底上げされたのが実感できた半年間でした。

まだまだ精進しますよ。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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