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社会人必須スキルは、4歳の息子が通う小学受験塾が教えてくれた

私には4歳の息子がいます。

「小さい頃から、沢山の人たちと関わってほしい」。そんな思いから、小学校受験に特化した塾に通わせています。

入塾当初、塾の方針を聞いたのですが、本当に感激しました。塾での教えは、社会人になっても大切なことだったんです。

私は完璧に出来ている、とは思っていません。自戒も込めて書き記したい。じゃないと、息子に胸を張って伝えることはできませんから。

塾から教わった大切な「3つの力」

塾では次の“3つの力”を育てるとのこと。この3つができていないと、お受験には受からないからです。

・語彙力
・聞く力
・話す力

塾が大切に考える“3つの力”

すんごくシンプルですよね。今日の話を聞いてくださっている方も、なんとなく想像はつくんじゃないかなあと。

「語彙力」は「単語力」。前提として単語力が乏しいと、話し手の説明が理解できなかったり、伝えたくても伝えられません

語彙力を鍛えるために、「大人の会話」にあえて参加させましょう、と教わりました。理解が追いつかなくても、その場にいること自体が勉強になる、というのは目から鱗でしたね。

「聞く力」は、いわゆる「傾聴力」。相手が話している時は、きちんと耳を傾けましょう、ということですね。

「話す力」は、「相手に分かりやすく伝える力」。塾では、先生や友達が話した内容を、自分の言葉で説明できるような練習をしていました。

「伝言ゲーム」こそが、最高の筋トレ

では、「語彙力・聞く力・話す力」を、どのように鍛えればいいのでしょうか。

その答えは「伝言ゲーム」にあるとのことでした。

実際に、伝言ゲームをしている風景を見たのですが、「よくできてるなあ」と感心しましたね(笑)。

例えば、お題が「サル」だったとします。まずは先生が、サルの特徴を話します。

生徒はその情報を元に、想像力を膨らませながら、絵を書いたり話したりして、なんとか次の仲間に、その特徴を伝えなければなりません。

答えを言う子が「サル」と分かれば、ゲームクリア。

すんごくシンプルなんですが、たしかに伝言ゲームこそが、最高の筋トレなんですよね。

意外と“大人”も、できていない問題

ここからが本題です。まず、あなたにお聞きしたいのは、現在、この3つの力が揃っていますか?

私は社会人17年目になり、これまで沢山の方々とご一緒してきました。

厳しいことを言ってしまうと、大人になっても「語彙力・聞く力・話す力」が足りてない人は、沢山いるのです。

もちろん、柳井工業も然りです。最近、主に次のような課題を感じています。

・お客さまのニーズを把握していない
・クライアントの指示に反する行動をしている
・自分のやるべきことが分からない
・分からないことがあっても、聞けない

私が考える柳井工業・メンバー全体の課題

長年、モヤモヤしていました。打開策が思い浮かばなかったからです。

柳井工業流・伝言ゲームを作ろう

しかし、塾での方針を聞いて突破口が見えてきました。「柳井工業流・伝言ゲーム」を作ってしまえばいい、と。

・語彙力:専門用語を覚える
・聞く力:クライアント、上司の意向を把握する
・話す力:その意向を自分の言葉で説明する

柳井工業流・伝言ゲームを考えるなら

これまで「マニュアルを作れば、人は育つのではないか?」と思っていました。

しかし、ただ覚えるだけでは、意味がありませんでした。覚えた知識を存分に活かすためには、相手に伝わるように説明する訓練が必要だったのです。

また、そもそも「仕事の依頼背景」を汲み取れなければ、クライアントの意向に沿ったアクションができません

たとえ絶品だとしても、牛丼が食べたい人に、カレーを提供してはいけないのです。

柳井工業でも「義務教育」を

さらに、思いついたことがありました。会社でも「義務教育」を浸透させる必要があるということ。

塾では「語彙力・聞く力・話す力」を「義務教育」の一環と話していました。柳井工業でもこれらの力を自然と発揮できるように、育てる必要があります。

私たちプラント業界は、大卒がめずらしく、高卒で職人になった方がほとんど。なかには、中卒でこの世界に入った職人もいます。

学歴差別をしたくはありませんし、偏見も持ちたくはないのですが……この業界では「基本が抜けているなあ」と思うことがしばしば。

その原因は、「語彙力・聞く力・話す力」の乏しさにあると感じています。

であれば、柳井工業では“3つの力”を義務教育化し、「技術面」はもちろん、「精神面」も同時に底上げする必要があります。

よし、やるしかありませんね。

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