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「名言との対話」6月13日。イェイツ「幸せとは、成長のことである。人間は成長しているときこそ、幸せなのだ」

イェイツ(1865年6月13日ー1939年1月28日)は、アイルランドの詩人、劇作家。アイルランドのダブリン出。美術学校を中退し詩人を志す。ロンドンでアイルランドの英雄に題材をとった第一詩集『アシーンの放浪』を1889年委に刊行し注目される。アイルランド独立運動にも関与した。アイルランドの歴史や神話関する物語も執筆する。

アイルランド独闘争に身を投じていたイギリス人のモード・ゴン求婚するが断られが、熱情保持したまま時を重ねるが、50歳を過ぎてようやく25歳の女性と結婚する。「アイルランド文芸協会」を設立し民族文学の発掘と普及に邁進し、アイルランド文芸復興の担い手として活躍した。

20世紀に入ると従来の神秘主義から、象徴などを活用して内面を表現しようとする象徴詩へ変貌していく。1923年にはノーベル文学賞を受賞すつなど、20世紀の代表的な詩人となる。イェイツは、日本の能に深い関心を寄せていた。

代表作は、『神秘の薔薇』『ケルト妖精物語』『対訳イェイツ詩集』『赤毛のハンラハンと葦間の風』『自伝小説 まだらの鳥』などがある。

『ケルト妖精物語』には、「幻を見る人」「村の幽霊たち」「羊の騎士」「妖術師」「不思議な生き物たち」「人さらい」「船乗りの宗教」「女王と道化」「妖精の友達」、、など魅力的なテーマが並んでいる。イェイツが歩き、聞き、体験した妖精の物語などをまとめたものである。そうした伝承や民話に自身の考えや感想を交えながら、ケルト民族の不思議な世界を示しているのだ。民俗学的業績でもあるが、むしろ文学としての価値が高いようである。

この本の中で「私はやがて、妖精共和国についての大きな本を出すだろうが、この手に乗るような夢を許してもらう為に、その本は出来るだけ計画的に、そして知的に書く積りである」と記している。その夢は実現している。

「幸せとは、成長のことである。人間は成長しているときこそ、幸せなのだ」という言葉を見つけた。人からの高い評価や高い賞賛を受けることが幸せなのではない。自立した自分が、成長を実感できるときに幸せを感じるのである。イェイツの生涯を総覧すると、現状に満足せずに、常に新しい分野の開拓や、新規プロジェクトの実行に忙しい。その結果が20世紀の代表といわれるまでに押し上げたと理解しよう。

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