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『複業の教科書』から気付いた複業に対するハードル設定の間違い

久津(@Nunerm)です。

私は32歳です。新卒からずっとIT/Web系の仕事をしています。プログラマ→インフラエンジニア→プロジェクトマネージャー→プロダクトマネージャー/エンジニアリングマネージャーと少しずつ役割を変えて経験を積み、それなりの成果も出しながら気づけば社会人になって10年が経っていました。

今、周りを見渡しながら改めてこの10年間を振り返ると「今までの自分の成長スピードは遅かったなあ…」と思うのです。同年代、或いは今の20代の人の中にはもっと凄まじく早いスピードで成長している人がゴロゴロしています。

2012年に史上最年少で東証一部に上場したリブセンスの村上太一さんは同い年です。あのニュースを見たときに衝撃を受けたことを覚えています。「なぜ同じ年数を生きてきたのにこれほど差が生まれたのか?」と。そりゃ意識や努力の差が大きくあるから当然なんですけどね。

そのような「危機感」をきっかけにリクルートに転職をし、より成長に貪欲になりながら仕事に邁進してきました。それまでに比べると成長スピードは早くなりましたが、周りに比べるとまだまだ足りない。

よく「人と比べる必要はない」「自分のペースでやればいい」と言われますが、自分にとっては人と比べることによって生まれる「焦り」や「危機感」がモチベーションの構成要素の1つであり、他人が自分の位置や速度を客観的に測定する際の基準にもなるのです。


ではどうすればもっと成長スピードを上げられるのか?

そんなことを悶々と考えている中で思いついたのが「副業をしよう」ということです。

現状本業はマネジメント寄りの仕事がメインなので、それを補う、或いは本業で身に着けたスキルを応用できる仕事を副業にすることで成長スピードを1.5~2倍に上げよう、という魂胆で副業を探し始めました。


副業の始め方がわからない

そんなタイミングで知人から「副業やってみない?」と声をかけていただきました。とある企業の大規模なプロジェクトマネジメントの仕事で、内容は大変魅力的なものでした。

本業とは違う業種だったので「様々な業種や組織のマネジメントができる…!成長できる…!(0゚・∀・)ワクテカ」と色めき立ってたのですが、具体的な話を進めていると実現は難しいことがわかりました。

マネジメントという仕事の性質上フルリモートではなかなか難しく、どうしても週1,2回平日に出社する必要があります。そうすると本業にガッツリ影響を出してしまうことになり、まさに本末転倒。本業の方も余裕のある状態ではなかったので、この話は断念しました。


次に「週末にできる」「リモートでできる」仕事に限定して検討をし、候補としてプログラミングと元々趣味だった動画編集が挙がりました。

ただプログラミングはかなりのブランクがあり「果たしてこのレベルお金をもらってよいのだろうか…?」と思って二の足。

動画編集は結構作業時間を取られるので「これ始めちゃうと土日潰れるなあ…」と思って二の足。てかそもそも本業を補うものではないw


あれ、動けない( ˘•ω•˘ )


始めたいけど始め方がわらかない…

という状況でたまたまこれを見つけました。

とにかく何かヒントが欲しい、という思いから衝動的に支援をしました。

そして先日届いた書籍がこちら!

一気に読みました。

その中で自分の副業(複業)に対する意識が間違っていたことに気づけました。


目先の儲けに走らず、貯信せよ

自分は

・人から対価をもらえない仕事には意味がない

・対価をもらうにはある程度熟達してないといけない

と思い込んでました。

この本では「最初は儲けを目的にするのではなく、信頼を貯めることを目的とするべき」と書かれています。信頼が貯まると仕事が増える、つまり需要が増える。そうなると対価を気兼ねなくもらうことができます。この流れがスムーズな複業の始め方とのことでした。

自分は別に儲けることを目的とはしてなかったのですが、複業は最初から対価をもらわないといけないと思い込んでいたので、始める最初のハードルを勝手に高くしてしまっていました。


ベイビーステップで始めよう

ぜひ取り入れてほしいのが、「複業はベイビーステップで始める」という考え方です。ベイビーステップ、言い換えると、赤ちゃんの歩みのように小さな目標設定で一歩一歩進んでいく。自分で自分のハードルを上げない、のが得策です。

とにかく焦らずに複業のハードルを下げようと思います。

いきなり対価を得ることを目指さずに、やりたいこと・本業を補える仕事を選んでじっくり信頼を積み重ねていきます。


そこでふと思ったのですが、既にプロダクトマネジメントに関するブログやnoteは細々と始めたおかげで少しずつTwitterのフォロワーも増えてきたし、とあるイベントで発表したこのスライドがはてブでバズったことで2回対面での相談依頼が来ました。

あれ、もしかして知らず知らずのうちに「複業」を始めていて、信頼を得始めていたのかな?

どうやら複業を大きく捉えすぎていたようです。


複業を始めたいけどなかなか始められない人は一度読んでみることをオススメします。


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