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詩

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ヒサシ
ヒサシ

ヒサシ

全盲

全盲

古びたリュックサックの奥底から
すっかり温いミネラルウォーター
半分と少し残った透明
上下に振って遊んだら

取り残された液体の存在意義
落伍者風情の私と比べてどうか
充足を捨てたミネラルウォーターにも
ささやかな潤沢が残されて

役立つ人でありなさい
出処不明の常識に首が締まる
生きてはいるが透明の
私は取るに足るものかしら

出口も手がかりもないまま
凶悪な迷宮へ放り込まれ
生存を強要されるか

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ヒサシ

ヒサシ

自殺

美しいままいたいなら若いうちに死ねばいい
いくら誤魔化したってそうはいかない
君の肌
瞳
髪の毛
手のひらはゆっくり死んでいく

餅みたいな赤子だった時代はもう死んだ
君のおっぱいも
おなかも
お尻も
全部しわしわに干乾びてくだけ

応急処置の服は君よりずっと早く死ぬ
そのくせ君は君の価値が服にあるとか
いつのまにか勘違いをしている
君の価値は君の腹の中の地獄肉にあるのです

つまり君がすがる若い

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