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6 フィート・カヴァーズ

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このサイトはだれが作成したものなんでしょうか?くわしいことはわかりませんが「6 フィート・カヴァーズ」。いまはコロナウィルス感染拡大とその防止で世界中がてんやわんやになっていますけれど、そんななか、人と接触する際はあいだに6フィートの距離をおけというのが感染防止のための定石、合言葉としてひろまっていますよね。

6フィートとは2メーター弱。欧米で撮影された写真を見ますと、スーパーやドラッグストアなどの入店待ちやレジ待ちなんかの列でも、みんなあいだに6フィートの距離をおいて立っているのがわかります。日本ではこの定石がまだ流布していないんじゃないかと思いますが、たぶん時間の問題でしょうね。コロナ感染拡大防止のために人とのあいだに6フィート(約2メーター)の距離を、というのがですね。いまは「三密」を避けるという言いかたがそれに相当するでしょうか。

音楽レコードのアルバム・ジャケットでも、たとえばバンド・メンバーなんかが至近距離で一堂に会しているデザインはむかしからたくさん見られます。そんなジャケットも、こんなご時世ですから、デザインされなおして、というか6フィートの法則をみんなに徹底させたいとのことで、どなたがおやりになったのかいちばん上のリンク先のサイト「6 フィート・カヴァーズ」、有名ジャケットを6フィート法則でリ・デザインしたものなんです。

たとえばビートルズの『アビイ・ロード』(1969)。四人が一列で横断歩道をわたっている様子の写真ですが、これも6フィートの法則に反するということで、上のようになりました。笑っちゃいますよね。いや、笑っているばあいではないとのことでこういったリデザインがなされたわけですけれども。音楽ファン、レコード・アルバム好きとしてはこんなやりかたで6フィート法則を認識できたら一興かもしれないです。

そのほか、上でリンクしたサイトにいくつもリデザインされた6フィート・ジャケットが掲載されていますので、どれもロック・アルバムですけれども、ご興味がおありのかたはぜひご覧ください。クイーン、ブロンディ、U2、ラモーンズ、キッス、フリートウッド・マック、AC/DC、フージーズ、ラン-D.M.C、クラッシュ、ビーチ・ボーイズ、ペット・ショップ・ボーイズ、ジャクスン5、クラフトワーク、オエイシス(オアシス)、ローリング・ストーンズなどなど。

個人的に傑作と思った6フィート・カヴァーだけちょっと転載しておきましょう。まず U2の『ヨシュア・トゥリー』。なかなかいいですよね。6フィートになっても雰囲気はそのままです。

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フリートウッド・マック『噂』。なんだかケンカしているみたいに見えて、笑えます。

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ビーチ・ボーイズ『サーファー・ガール』。サーフ・ボードはひとりで抱えていることになっていて、これも笑えます。

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ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。オリジナル・ジャケットが持っていた意味が木っ端微塵に吹き飛んじゃっていますね。

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ローリング・ストーンズ『ザ・ローリング・ストーンズ』。デビュー・アルバムですが、彼らのばあい、6フィートになってもなんだか堂々としているように見えますね。

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「6 フィート・カヴァーズ」のサイトで、それぞれのジャケットの画像部を横にスライドすればオリジナル・デザインが見られますので、比較してみてください。

どうかみなさん、外に出たり人と会ったりする際は6フィート、つまり2メーターの距離をおくようにしましょう。それでコロナウィルスをうつしたりうつされたりしないようにこころがけましょうね。

(written 2020.4.7)

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