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レポート:オンライン発信塾プレゼン編第2回「プレゼン資料作成」

この記事では「地方のカチを高めるオンライン発信塾~しょうおう志援塾2020~」のプレゼンレクチャー編第2回「プレゼン資料作成」についてまとめたいと思います。1月29日(金)に開催されました。

 オンライン発信塾プレゼンレクチャー編では、2月19日開催予定の勝央町のプレゼンテーション大会での発表を目標に学んでいきます。前回プレゼンレクチャー編第1回のまとめについてはこちらをご覧ください。

1.良いプレゼンには、良い「ストーリー」がある

 前回に引き続き、合同会社ツクルの三宅創太さんに講師をしていただきました。前回は、プレゼンの際に大切な企画作り、自分の価値観と向かい合うことの大切さ、他の価値観との相違から企画を発展させることを学びました。今回は、プレゼン資料を作成するときに考えることです。

まず、講師の三宅さんよりこのような言葉をいただきました。プレゼンを人に伝えるのにピッタリの言葉ですね。

急いで行きたいなら、一人でいけ
遠くへ行きたいなら、一緒にいけ

(アフリカのことわざ)

2.共感を得るのに大切なのは「○体験」

 一緒にいくために大切なことは共感を得ることです。では、共感を得るためにどのようなストーリーを作ることが大切なのかそれは、「〇体験する」ことです。〇に何が入るか分かりますか?参加者も尋ねられましたが、なかなか難しい問題でした。正解は…

 「追体験」でした。分かりましたか?プレゼンする人の想いを追体験することが大切なことだと教わりました。では、追体験してもらうにはどうやってプレゼンを準備すれば良いのでしょうか。一人ひとり違う人生、全く同じ体験をすることは困難です。

3.物語はヒーローになったつもりで整理する

 そこで考えることが、「ヒーローズジャーニー(英雄の旅)」です。映画でも、漫画でも、このような流れが良く用いられています。ちなみに、この記事の冒頭の画像を「ヒーロー」にしたのはこのためです。アメリカの神話学者のジョセフ・キャンベル氏が提唱している神話に共通する要素だそうです。1つ1つ確認してみます。

1.Calling(天命)…使命を感じ
2.Commitment(旅の始まり)…活動を始め
3.Threshold(境界線)…壁にぶち当たり
4.Guardians(メンター)…手伝ってくれる人がいて
5.Demon(悪魔)…もっと強い敵が出てきて
6.Transformation(変容)…主人公がめっちゃ強く生まれ変わり
7.Complete the task(課題完了)…敵をやっつけて
8.Return home(故郷へ帰る)…みんなに称えられる

…という感じです。「…」より右の例えの部分は、三宅さんお話してもらったものを私が要約して書いたものです。そう考えると、だいたいの物語はこんな流れで、私たちは共感し、感情移入しているような気がします。これをもう少し簡単にしたものを紹介していただきました。

エピソード0(背景)
エピソード1(苦悩)
エピソード2(出会い)
エピソード3 未来ストーリー(今後の出来事)

 この4つのエピソードでまとめると相手に追体験してもらいやすくなるということです。このお話の際に、実際に三宅さんのエピソードも聞かせてもらいました。ここ勝央町での5年前の関わりもエピソードに入っていて、「なるほど」とストーリーに入り込みました。このエピソードをまとめる際、初めからエピソードごとに区切って考えるのではなく、誰かと話をするなど全体の話を大きめに考えて、エピソードに分けて整理するという方法の方がオススメということでした。

 このストーリーの苦悩の部分は、実は前回の講義の「正」「反」「合」の話にも重なってきます。

 そして、整理したエピソードを骨子として、順序を決め、内容を深堀りするという流れになります。細かいテクニックなどもありますが、今回の講義では、大切なストーリーの部分に集中して説明をしていただきました。

 プレゼンはその時々によって求められる時間が様々ですが、この骨子さえしっかり考えていると、時間に合わせてストーリーを深めていくことができるということでした。私はこれまでスタートから順番にプレゼンを作ってきたような気がしますが、このように全体のストーリーから考えるというのは目から鱗でした。

 次回は、今の時代に欠かすことのできない「動画」の作り方について講師の方に教えていただきます。2時間の講義の中、ここでもストーリー(=脚本)の大切さに重きを置いて説明していただきます。数分の短い動画も作っていただき、プロの方の動画を作る一連の流れを「追体験」したいと思います。作成側の視点を知れば、これから見る動画の認識が変わるかもしれません。とても楽しみです!

ところで、前回、私たちの活動が新聞の地域欄に紹介していただいていたのですが、その記事をみて、近隣の自治会の会長さんが今回会場へ参加してくださいました。「このご時世オンライン会議を活用できるようになりたい」とのことで、とてもポジティブな方でした。実際の活用の様子を見られて良かったと言われていました。私の住む地域は回覧板が良く回ってきて、オンラインツールで送れば一瞬なのに、と思いますが、このように新しいツールに自治会長さんが前向きな地域は若い人も「住みたい」と思うのでは、と感じました。

お読みいただきありがとうございました。

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