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福津市に多様な学びの機会を【LDLバディ・インタビュー 中村恵輔さん】

今回は、私の所属しているまちづくりの実践者コミュニティー「Locally Driven Labs(以下、LDL)」のメンバーの中村恵輔さんを紹介したいと思います。LDLはまちづくりの第一人者木下斉さんが所長を務めます。LDLの説明はメンバーの岡崎さんがまとめている記事をご覧ください。

これまでのLDLメンバーのnote記事はこちらにございます。

LDLには様々な地域、分野でまちづくりの活動をしている魅力的なメンバーがいらっしゃいます。現在、定期的にメンバー同士でバディーを組んでお互いに情報交換し、情報交換をしたり、相乗効果を図っていたりします。

今回、LDLのメンバーの中村恵輔さんとバディーとして決まり、少しオンラインで少しインタビューをさせていただきました。中村さんは福岡県福津市の市議会議員をされています。昨年12月に33歳で初当選された若き議員さんということで、若くして輝かしいキャリアのお相手に、私としては少しドキドキしてお話を伺いました。

1.コロナ禍が背中を押したサラリーマンから政治家への道

中村さんのご経歴を簡単にご紹介します。福津市出身の中村さん、もともと政治関係の世界にいた訳ではなく、元サラリーマン。キャリアのスタートはマンホールの営業(マンホールの営業の仕事もあるのですね。社会にはいろんな仕事がある!)。私の地元の広島市でお仕事をされていたこともあるそうで、うれしくなりました。マンホールのお客さんは主に行政で、この時から行政のことを知ることが始まったそうです。

ちなみに、こちらの会社では全国転勤が多いこともあって、地元近くを生活の拠点としたいと考えて転職、次は北九州を拠点とするAEDの会社で働きます。この時は病院がお客さんで、病院に営業をしていましたが、その時にコロナ禍が広がり、病院への営業が難しくなったことが中村さんのキャリアの契機になります。

いつかは地元に貢献したいという気持ちのあった中村さん、コロナをきっかけに改めて福津市の広報誌などを通じて地元に関わりたいという想いが強くなります。NPOや起業、いろいろ選択肢を考えた結果、「政治」という結論に至ったそうです。

決意を固めてからは、会社員をしながら政治の勉強を兼ねて、他の地域の議員さんのサポートを通じて経験を積みます。覚悟を決めたあとは、会社の見方も変わったそうです。

2022年12月の福津市の選挙、なんとその直前にはお子さんが誕生するという、目まぐるしいライフイベントの中で、選挙に挑戦、見事トップで当選されました!

2.市議会議員として考える、福津市への想い

実際に議員になって約8か月、議員になっての感想を伺いました。

イメージしていた通りやりがいがある。そして、これもイメージした通りだが、うまくいかないこともある、ということでした。特に、議会の中では会派を組まない無所属のため、他の議員さんとの関わりが難しいと感じることもあるようですが、一人ひとりの議員さんとのコミュニケーションを通じて理解を広げているそうです。

福津市の特徴としては、福岡市のベットタウンとして、全国でもレアな人口が増えている地域。若い世帯の移住も多いようです。しかし、課題もあり、教室のクラス数が一気に3倍になり、教育環境が追い付いていないことが課題のようです。子どもたちの教育環境をもっと良くしたいという想いがあります。

それと、中村さんは民間の経験を通じて、民間企業の活動を妨げないように、いろんな規制が本当に必要かどうか考え、議会に向き合っているということでした。

また、教育に関しては、子どもだけでなく、大人の教育にも関心が高いということです。ベッドタウンの福津市は、住居としてのニーズがあっても、商業の場としては進んでおらず、住民が福岡市などに出かけていくことも多いといいます。福津市でもいろんな学びから事業をする人が増え、いろんなサービスが提供されるようになると、福津市の中での暮らしがもっと豊かになる。そして、税収も増えれば、住民にもっと良いサービスが提供できるようになる。そんなことを思い描いています。

具体的には、よくある形の学びの場は平日昼の開催が多いが、これでは福津市に多い働いている世代は参加しにくいです。仕事をする人も参加できるように休日や夜に気軽に参加できるようなものがあったりすると良いし、内容も「リスキリング」として挙げられることの多いプログラミングなどの実務スキルに特化したもの以外にも、歴史、教養など、幅広い学びの機会を提供していければと構想しています。その理由として、興味のあるものを通じて、自分の可能性を広げてほしいという想いを持っているということです。

3.稼ぐマインドを持った議員として

中村さんがこのLDLに参加したのは、LDLを主宰する木下さんの福岡市の書籍やまちづくり幻想を読んだことがきっかけだそうです。木下さんは稼ぐまちづくりを提供し、実践をしており、全国に仲間がいて、このLDLにも想いに共感するメンバーが集まっています。

中村さんは、若くして議員になったけれど、今後議員だけするのではなく、民間の感覚でご自分でも事業に関わっていきたいという気持ちも持っているということでした。ただ、まだどの分野でどんな活動をしていくかは模索中。議員活動との兼ね合いもあるので、どこまで時間を作って、どこまで取り組めるか、探っているということです。

このLDLでは地元で事業もしながら議員をされている方が複数いるので、参考になる部分も多いのかなと思います。LDLを通じて、地域をよくしたいという議員さんのネットワークが広がっていくとよいなあ、と感じ、私の知っている他のメンバーのことも紹介させてもらいました。

4.インタビューを振り返って

今回のインタビューを通じて、私と同じでサラリーマンで小さいお子さんを抱えながら政治に取り組む中村さんの姿を見て、刺激を受けました。zoomでのお話中、お部屋の後ろには選挙ののぼりと共に洗濯物と思われるものも映り込み、すごく親近感を感じた次第です。自分と近い立場でも、想いと行動力があれば、挑戦でき、共感が広がっていくということを、お話を通じて実感することができました。

また、福津市での大人の学びの場を広げたいという中村さんには、いろんな人に可能性を広げたいという気持ちが感じられました。私自身もお話を聞きながら、自分の可能性を応援してもらっているようなエネルギーをもらい、自分自身を見つめる機会になりました。

今後もLDLを通じて、ともに研鑽をしていければと思います。今後ともよろしくお願いします。どうもありがとうございました。

スマホのスクショでいろいろアイコンが映り込んですみません。ありがとうございました!

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