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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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#修論

情弱がTeXで修論を書きたーい!!

修論を書いている最中なので随時加筆していきます。間違ったりしてるところもあるとおもいますが、ご愛嬌で。 これは、情弱による情弱に向けたTeXの勧めである。みんなへ一言、たくさんコピペしてハードル下げようね♡ やることになった背景以前卒論をword書いたときに、途中で色々挿入した際に図表番号と引用文献をずらさなきゃいけないのが大変だったので、自動で番号が変わるものはないかと友人に相談したところTeXをオススメされたので、立ち向かうことにしました。 今書いている途中だけど、

【読書録】卒論・修論研究の攻略本を読んでみた

正月は院生のくせに寝正月,どうも井戸中です. 寝正月をかましていましたが,読書はしました. その中でも,12/30に家へ届いてそのまま実家へ持って帰り,読破した 「卒論・修論研究の攻略本」(石原 尚 著) の感想を書きたいと思います! この本を手に取ったきっかけ私がこの本を手に取ったきっかけは,Twitterでこの本を見かけたことでした. 何気なーくTwitterのタイムラインを見ていたところ,研究活動に必要なスキルをイラストで説明しているユーザーを発見しました.それが石

[見本付き]実践的な論文の書き方 -設計からしっかり3工程で-

論文を書き上げるのは大変な作業です。大切なことは、細かく書き始める前に「構造の設計」と「骨格の組み立て」を済ませておくことです。この記事では、論文の骨格である【アウトライン】を設計して組み上げて、ある程度の文量のある論文を作り上げるまでの工程について解説します。 ※この記事は著者のブログ「駆け出し研究者のための研究技術入門」の過去記事のリライト版です 論文を書く3段階の工程論文を実際に書いていく手順は、建築物を建てていく手順をイメージするとよく理解できます。建物が組み上げら

論文執筆の『建築基準法』 -守るべき3つの基本ルール-

建築物に対して『認可されるためにはこの形式で建てなさい』という建築基準法があるように、論文にも『受理されるためにはこの形式で書きなさい』という基本ルールがあります。この基準を守らなければ、提出先に認可されませんし、好まれず、また信頼して読んでもらえないおそれがあります。この記事では、論文を書くうえで知っておくべき3つの基本ルールを、建築のルールになぞらえて紹介します。 3つのルールこの記事で紹介するルールは「①外観基準」「②構成基準」「③構造基準」です。下の図をみてください

修士論文のスケジュールと所感と

修士論文を書き終えました。いや〜無事提出できてよかったです。色々と大変なことはありましたが、なによりも提出期限が12月6日とやけに早かったので、それに間に合わせるようにスケジュールをたてるのがいちばんの課題でした。 学部の時は2月提出だったので余計に早く感じました。 情けないことに、つまらないミスで2回も窓口で弾かれました。博士課程の願書にミスがあったことと、予め出していた題目と「大文字小文字が違う」という理由(!)で。 僕は時間に余裕を持ってやってたので間に合いましたが

サッカーで理解するラボ内研究発表会での学び方

細かい内容について少人数(もしくは1on1)で議論する研究相談会とは別に、研究室メンバー全員の前で学生さんが進捗状況を発表する研究発表会を定期的に実施している研究室も少なくないだろうと思います。この記事では、研究室内での研究発表会を【サッカーの練習試合】だと捉えることで、この発表会がどのような機会であり、またどのような学びが得られるのかをすっきりと理解できることを説明したいと思います。 ※著者はサッカーは素人ですので細かい点の語弊はご容赦ください… 研究発表会の形式著者が見

論文タイトルの決め方 -5ステップで決める方法の実例付き解説-

タイトルは、論文中で最も短いながらも最も重要な文言です。論文の内容を把握していない他の研究者達にとって、まずは40字程度の論文タイトルこそがその論文の全てであり、読むべきか否かを最初に判断する材料だからです。 タイトルを決めるのは、中々悩ましいパズルのような工程です。限られた文字数に収まるように、書籍や映画の題名のように目を惹きつつも、内容を正確に反映する言葉をうまく選んで組み合わせないといけないからです。 ここでは、卒論・修論・博論だけでなく、学会誌論文も含めた論文タイ

論文イントロの書き方 -封じるべき「そもそも論」6選-

論文のイントロダクション(序論・緒言・はじめに)を書くのはなかなかやっかいです。研究の科学的プロセスの中で実証していない「そもそも論」の論理を説得力をもって単純かつ明快に述べなければならないからです。この記事では、イントロの役割についておさらいした上で、イントロを書く上で記載すべき6つのポイントと、それを指針としてイントロを書く方法を紹介します。 ※この記事は、著者のブログ「駆け出し研究者のための研究技術入門」の記事のリライト版です。 イントロの役割は先手を打って「そもそ

修士論文のコツ(その2):ストレスの原因と対処法

自分の書いた記事をみてみると、前回書いた「修士論文のコツ」の記事の閲覧数が非常に多いことが分かりました。それだけニーズがあるということなのでしょうか…。たくさんの方に読んでいただき嬉しいです。ということで、今回はその第二弾として”修論を乗り越えるためのヒント(?)”をまとめてみたいと思います。もしかすると、論文執筆だけではなく仕事のストレスを低減するためのヒントにもなるのかもしれません。 第一弾記事はこちら↓ 修論はなぜメンタルにくるのかこのような記事をまとめているのはひ

論文アブストラクトの書き方 -4つのステップを実例付きで-

多くの人に論文を読んでもらおうとするとき、タイトルの次に重要な部分がアブストラクト(Abstract/概要)です。大抵の読者は、その論文が自分に関係しそうかのあたりをつけるためにまずタイトルを読み、その次に『さらに時間と労力をかけて実際に読みこんでいく価値があるか否か』を判断するためにアブストラクトを読むからです。この記事では、そんな大切なアブストラクトの書き方を、例を挙げて解説します。 アブストラクトを書く手順の概要この記事で紹介する手順は以下の4ステップです。 この記

研究室で成長して卒業するために守ってほしい10のこと

同じだけ話を聞き、本を読み、実験をし、文章を書いたとしても、卒業までにどれだけ成長できるかは人それぞれです。成長の度合いを決めるのは、積極的に学び取ろうとする姿勢と継続的な挑戦です。そのために重要な10のポイントを紹介します。 この記事は、研究室に配属されたばかりの学生さんに、2016年頃に配布していた下の資料の内容の転載です。 守ってほしい10のこと①自分の能力を知ろう 自分の能力を把握していなければ、何を学び取り、何に挑戦すべきかをうまく決めることはできません。在学

研究・執筆・発表の基礎をしっかり学ぶ【石原尚のnote記事一覧】

大学・大学院で学んでおきたい研究・執筆・発表の方法を「基礎からしっかり」学んでいただくための解説記事の一覧です。ご卒業後の学び直しに。在学中の自学自習に。大学研究室での教育の教材に。中学・高校での探求学習の参考に。ご自由にお使いください。すべて無料で最後までお読みいただけます。 記事を気に入っていただけましたら、より網羅的かつ体系的に研究・執筆・発表の実践的な技術と学び方を解説している拙著『卒論・修論研究の攻略本』も是非ご覧ください。卒業研究や修士研究を楽して早く終わらせる

あなたのデータや結果を最大限活かす「考察」を書く方法  初めて論文を書く大学生でも、考察の3ステップをわかりやすく解説

この記事では、考察を書くための3ステップについて、解説します。 あなたが考察で困っているのなら、 あなたがどこでつまずいているのかを知り、 それをクリアするのが早道ですよ。 「考察」の意味やイメージなど、 基本を学びたい人はこちら↓の記事をどうぞ。 考察のための3ステップ考察の3ステップとは、以下の通りです。 結果を正しく読み取る 考察の要素を抽出し、整理する 文章を構成する 1.結果を正しく読み取る当たり前と思われるかもしれませんが、 最初はこれが大事です

研究発表スライドがサクサク作れるPowerPointテンプレート(2022版)

分かりやすい研究発表資料を手早く作成するためには、研究発表用にカスタマイズされたスライドテンプレートを使うことが非常に有効です。デザイン部分よりも内容の検討に集中できるだけでなく、ややこしい情報を整理してスライドに書き起こす際の足掛かりにもなるからです。 この記事では、著者自身がカスタマイズを繰り返して使い勝手を高めてきたパワーポイント用スライドテンプレートの活用方法を紹介します。この下の「研究発表用テンプレート2022版.potx」のダウンロードボタンで無償でダウンロード