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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

分析する時の切り口について

考えることを仕事としている人たちにとって、分析するということは非常に重要かつ切っても切り離せない思考方法だろう。 僕らは学生時代に様々な勉強をしているおかげで、分析することには慣れている。例えば、今言った勉強という話を例にすると、僕は勉強ができないというのではなくて、英語と国語はできるのだが、数学と理科ができないみたいな風に、自分の現状に対して、勉強という漠然としたモノではなく、教科という切り口で分けて分析した上で、課題を認識しているのである。 学生のうちなら、こういった

大学院生が自分の研究の価値を高めるためには

大学院生が自分の研究の価値を見出すためにはどうしたらよいのでしょうか?そもそも価値の定義とは?という問題もあるので、答えは1つではないでしょうが、本質的に意味のあるものにできたら研究のモチベーションも上がると思います。 先週、大学院生の研究の意義について思ってることを少し書きましたが、大学でやってる研究で世の中の多くの人たちの役に立つのはとっても難しいことです。 自分の研究に価値を高めるためにはソフトウェア分野ならまだしも、私たち材料屋はものを作らないといけないわけで、基

論文の書き方・書き直し方(その2)

卒論研究のために収集したデータや資料の分析とその執筆方法について説明します。(最終更新:2020年10月3日) 調査方法の説明と収集したデータの紹介調査方法と収集した資料やデータを明らかにする  まず取得した資料やデータについては、その調査方法を明確にする必要があります。そこで、こうした調査内容の分析を始める章の冒頭のセクションは本研究における調査についての方法と取得した資料やデータを概説する事が必要です。こうした記述は調査についての5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを

[研究室運営] 卒論・修論はチェックシートで目標設定と客観的な相互チェック

卒業論文や修士論文で書きまとめる研究内容については、約半年かけてアイディアやモチベーションについて徹底的に議論したり、プロトタイプシステムを実装したりプレ実験を実施してあたりをつけたり、合同研究会などで発表して意見をもらったり、実験結果について議論したりすることで固めていくわけですが、論文を書くこと自体は、ひたすら自分で整理し、向き合い取り組んでいく必要があるので、なかなか大変です。 また、卒論や修論は、何をどんな感じでどれだけ書けばよいかがわからないですし、一般に1~2年