見出し画像

長野立てこもり事件について考える

先日、千葉の放火事件も物騒だが、2人の高齢の女性が刺されて
民家に立てこもるという事件が長野で起きた。
てっきり強盗犯かと思ったが、31歳長男、よくよく話を聞いてみると、
うちと共通する部分があった。

大学を中退している

人付き合いが苦手

精神疾患があるかもしれない
本人は認めていない

本当にやりたい事が見つかっていない


なにか打ち込めるものをと親が銃を与えた
(※うちはバイオリン)


親に言われて、中退後自衛隊に入隊→除隊
家の家業を与えてもらう→果樹園経営→ジェラード店開店

これらは親に言われて、体裁のために与えられたようだ。
これだけの資産家の家であれば、親が子供に与えようと
思うのは当然の事だと思う。

一番思ったのは親に対して恨んでいないという事。
もし、恨んでいたとしたら、真っ先に両親おばが刺されていたはずである。
親子関係が良好という事だから、親を困らせるつもりがなく、
言われたことがたとえ気が進まなかったとしても、形だけでも
期待にこたえないといけないと思っていたのではないか?

仕事を与えられているから引きこもりではない

というのは間違いではないか

でも、本人、家族は認めたくない
そこがこの事件の鍵だと思う


ニュースでは、銃を持っている事に焦点を当てた報道が多かった。
ジョギング中の2人から“独りぼっち” を罵られた”と思い殺害した。
警官2人も敵だとばかりに立て続けに撃たれたという。

事件性の話をしていたが、本人もこんな大事件を起こすことになろう
とは到底思わなかったのだと思う。
親の育て方が悪いとか、親が甘やかしたとか、思えない。
きっと、両親も長男の事を心配してなんとかしようと思っていたと
思えるから。

でも、実際相談できる人はいなかったのではないか?

子供の時は療育センターや学校など相談できる所はあるが、
大人になるとメンタルクリニックなどに行くしかないのだ。

実際私も息子が不登校になり、高校生の時から、複数の色々な病院に
連れて行った。
初回は時間をかけて保育歴など聞いてくれるのだが、2回目以降は
薬を出すだけだった。
一時的にやる気がでたり、気持ちが上がったりするけれど、根本的な
解決にはならなかった。

半年前の話になるが、長男をなんとか大学に行かせようと病院通いを
していた。でも、やっぱりうまくいかない。
私は話を聞いてもらって解決策を知りたかった。
本人はというと親が悩むより他人事である。
2年も通っていたのに、薬を飲まないからだと先生に言われた。

精神科医は薬を飲ます事しか考えていない

そこには利害関係があるのだろう

生活訓練を受けたい、精神手帳を取得したいと言ったら

親が甘やかすからだと言われた
そして早く外に出して一人暮らしさせて、生活保護を受ければいいと
強い口調で罵られたのだ。

悲しくて悔しくてて泣きながら帰った。
感情をあまり表に出さない長男だが、さすがに怒っていて
もうあの病院には行きたくないと
私も同じくそう思った。
2年以上も通ったのに何の意味もなかったなあと。

そういうことだから、この長男を早く病院に連れて行っていたら
という考えは時期尚早ではないかと思う。


事件のきっかけは“独りぼっち” を罵られたと思ったこと。
普通の人はそこまでしないのだが、
かなり追い詰められていた状態だったのか。

誰か家族以外の理解者や恩師、友人がいたら良かった

病院より何倍も何倍も必要だったと思う


私も今思うと、本当に親身になってくれる理解者がいない
体裁を捨てて、正しい道を教えてくれる道標が欲しい


私はまだ出ていない答えを出すために、現在メンタルケアの勉強を
始めた。
自分達の問題の答えを出すのためであるが、いつか同じように悩んで
いる人の手助けもできたらと思っている。



この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?