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【読書アウトプット】リーダーはじめてものがたり Kindle版

「リーダーはじめてものがたり」は承認力、マネジメント、コーチング、リーダーシップをテーマとした、お仕事小説です。新人リーダーの主人公"キイチ"の成長を通して物語が進みます。

以前「本を選んでくる仕事を始めました」というエントリーを書いたのですが、さっそく知り合いに「職場にAという奴がいるんだけど、彼にあっている本て何かないかな?」と相談されました。

私がそれはどんな人なの?と尋ねると

人当たりはいいんだけど、特に何やらせてもダメなんだよね

話し方が論理的ではないし、出してくる資料もいまいち的外れなものが多く、自分の部署に明らかに向いていないんだけど、移動もさせられないのでなんとかして育成しないといけない…とのこと

最初に思いついたのはストレングスファインダーでした。相談者はAさんには特にいいところがないといっていましたが、きっとその人にもとてつもない長所があるのだけど、それを現在の場所で活かしきれていないと思ったのです。

そのことを相談者に伝えると

「いや、多分やっても大した結果は出てこないし、俺の部署には不要の能力だと思う」と言われてしまいました。ストレングスファインダーで出てくる資質に優劣はないことと、それを活かすことのできるやり方も書いてあること、本当に向いてない資質が出たなら転職も勧められることを伝えたのですがあまり聞いてはもらえませんでした。

次に考えたのは、フレームワークを用いて仕事をすれば良いのではないか?ということです。論理的に文章をかけない問題は、文章作成のフレームワークを使えば改善されるのでは。と考えました。最近本屋で「ビジネスフレームワーク図鑑」なる本を見かけていて、イラスト多めで見やすいし、色んな問題に対応するフレームワークが書かれているのがいいなと感じていたのです。

そのこと相談者に伝えると「やっぱ俺が勉強して、そういうの伝えて行かなきゃいけないのかなぁ…」っと疲れた顔、いやその人に読ませればいいのでは?と思ったのですが、それは言いませんでした。

ここまで相談者とはなしていて思ったのは、この人は今の状態では僕の勧めた本をその人に勧めたりはしないだろうということです。

ここでハッと思い出した言葉があります

他人を変えたかったらまず自分から

本を読んでる人なら(読んでいなくても)、人生で一度は出会ったことのある言葉、でも中々実践できない言葉。だって「他人の進める本を素直に聞いてみて欲しい、人には資質があるということを知って欲しい」と思っている僕も実際他人を変えようとだけしか考えていなかったのですから。

そして、なんとなくそういう相談者の生き方を見ていると、以前自分が管理職で働いていた時に悩んで買った「リーダーはじめてものがたり」という本のことを思い出しました。

主人公の"池田毅一"は若くして営業部のリーダーに就任した優秀な人物なのですが、そこで自身のプレーヤーとしての能力とリーダーとしての能力のギャップに気がつき悩むこととなるのです。彼はそこから通称”おっさん"と呼ばれる少年野球の時代の監督(女性!!!)にリーダーとしての資質「承認力」を学び始めます。

なんとなく、この若くして優秀な人物というのが(さらに少し頑固そうなところも)主人公に似ている気がしました。あぁ、この人に”おっさん”みたいな人、というか、この本自体の中身が届けば、少しでもこの問題は解決に近づくんだろうなーと思います。

でも、まだ本を勧めてはいません。まずは僕がこの本の"おっさん"のように相談者に大切なことを伝えられる承認力を磨こう、本受け入れてもらえる人間になろうと思います。このブログはその第一歩として書き記しておきます。

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