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人生ゲームの進化は私たちの憧れの縮図

おもむろにルーレットの白いつまみを掴み、それを思いっきり時計回りに振り切る。
シャーー、というスピード感のある音の勢いが落ち始めると、
ルーレットの針がどこで留まろうかと思案するカチカチという音に変わる。
そしてルーレットの針は、1から10までのいずれかの数字を指して止まり、私の人生の歩数と運命が決まる・・。


このスリリングなゲームを楽しんだ人はたくさんいらっしゃるはずです!
(^o^)丿

そう、人生ゲームです!

私が幼いころ近所の友達と室内でよく遊んだのは、トランプやボードゲームでした。
その中でも、人生ゲームの存在は外せません。


「人生、山あり谷あり」のキャッチフレーズで一世を風靡しましたが、子供心にもその魅力はたくさんありました。

・冒頭で紹介したルーレットの軽快な響き。
・車型のコマに自分や家族に見立てた棒を刺して、どんどん大家族になっていく感覚。
・ドル紙幣を模した色とりどりのおもちゃの紙幣。
(本物なら、親より金持ちだったでしょう)
・マス目のコピーには、日本ではありえないライフイベントが満載。
(鉱山を発見して大金を受け取る、など)



人生ゲームが日本で発売されたのは昭和43年とのこと。
日本が高度成長期真っ只中の頃です。

この頃の人生ゲームはアメリカ生まれであることが色濃く反映されていて、マス目のコピーには、「一攫千金」や「大暴落」する場面がたくさんありました。

私はこの初代あたりの人生ゲームで遊んでいたと思うので、日本の現実からずいぶん離れた人生を体験していたようです(笑)。


東京ディズニーランドが開園した頃になると、人生ゲームは日本のオリジナル感で進化し始めます。
ゲーム中の職業にはパイロットやデザイナー。
マス目のコピーには「お歳暮を渡す」といったジャパニーズ感が溢れます。



人生ゲームが日本の世相を反映した頃からは、私はもう興味が薄れてボードゲームをすることもなくなりました。
(あたりまえですね!笑)

しかし今月、政府の非常事態宣言でおこもりライフを送っているときに、
「あ~、家で楽しめることはないかな~?」
と考えていると、ふと、
「そうだ人生ゲーム!あれをやりたい!」
と思い立ちました。


ネットで購入しようと検索したところ、
「なんか、いろんな人生ゲームがあってよくわからないよ~」
(´;ω;`)
という結果に。

仕方なく各ゲームの特徴を調べているうちに、人生ゲームのマス目のコピーやコンセプトがその時代をしっかり反映していることに驚きました。


その最たるは「人生ゲーム+令和版」でしょうか。
そのキャッチにはこのように書かれていました。

『お札のない人生ゲーム。インフルエンサーにとって大切なフォロワーを集めるのが目的です。』

Hanikoの感想。
「人生の価値はお金ではないということで、あの豪華な札束はもうないのか・・。
家族を表したピンではなくて、フォロワーの数を表すピンに変わっているぞー!
マス目の雰囲気とルーレットは人生ゲームの型が残っている、よしよし。」


人生ゲームの進化をたどっていくうちに、アメリカを追って裕福さを目指した時代から半世紀でずいぶん私たちの憧れの職業や価値観が変わってきていることを実感しました。
(*´ω`*)


そうそう、私は人生ゲームが欲しくてネット検索していたのでした。

どれにしようかな?
人生ゲームとアニメなどのコラボ版もたくさんあるぞ!
やっぱり私は昔の型に近い方が楽しめそうだな~。
ということで、こちらの人生ゲームを選びました。

2016年リリースのべーシックな人生ゲームです。
昔ながらの自動車のコマ、お札、目指せ億万長者!


しかし、これを買おうとしたところで、はたと気づきました。

「これを買ったところで、誰とこの人生ゲームができるんだろうか?
よく考えたら、ひとりでやるもんじゃないよな~。
もう、社会人の息子や就活で忙しい娘が相手になってくれるとは思えないし・・・
(´;ω;`)」

そういえば、トランプやマージャンだってインターネットでやってるし、人生ゲームもインターネット版とかないのかな?
なんて考えたりしました。
(ここは調べてないのですが・・)

人生ゲームについては、その歴史を綴ったこのような本までありました(笑)


ソーシャルディスタンスが新生活様式になり、現在の緊急事態が過ぎたとしても、この行動様式が継続するような気もします。

「3密」の状況下で行うこのようなボードゲームや人生ゲーム、これからの歴史はどう変化していくのかな~?
と少し考えてしまいました。
(^-^)




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