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そっと離れてくれる、キミの優しさ。

まもなく小3になるひーくんと、5歳のさーちゃんとあるアニメ映画をみるときのこと。

感動する!と前評判を聞いていたので、
「ママ、きっと泣くと思うからハンカチ用意しとくわ〜!」
と、子どもたちにあらかじめたぶん泣きます宣言をしておいた。

映画がはじまると、案の定私の目はうるうる…

たぶん泣きます宣言はしたものの、子どもたちに泣き顔はあんまり見られなくないなぁ、でも泣ける場面では泣きたいし…と思考を巡らせていると

同じソファに座り、私にぴったりひっついて座っていたひーくんが、そっと離れた。

何も言わずに私が座っている方とは真逆に行き、そのまま映画を見続けている。

これって、もしかして…


結局、涙をボロボロこぼすまでには至らなかったものの、目に思いきり涙をためて大声を出して笑って、映画を堪能した。

その日の夜。
ひーくんと一緒にお風呂に入り、2 人きりになったので映画の時のことを尋ねてみた。

「ひーくん、なんで急にママから離れたん?ママが泣きそうやったから?」

ひーくんは、少し照れたように微笑んで
「うん。なんか、泣いてる顔見られるのはイヤかな〜と思ってん。」と答える。

ひーくんは、いつも自分だ泣きそうになるとトイレに駆け込む。
たぶん、涙を浮かべている姿を見られたくないのだろう。

だから、私が涙を浮かべる姿を見られるのはイヤだろうと、何も言わず離れてくれたのだった。

ひーくん、そんな優しい気遣いができることにママはびっくりしたよ。

人前で泣くのは恥ずかしいことじゃないも思ってるけど、涙を隠すひーくんも、人の涙を見ないようにするひーくんも、とってもすてきだなと思います。

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