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鏡のなかの言葉(定期購読)

映画監督松井久子が編集長となり、生き方、暮し、アート、映画、表現等について4人のプロが書くコラムと、映画づくり、ライティング、YOGA等のワークショップ、そして編集長がお勧めする… もっと読む
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#つくるのはたのしい

松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

ごあいさつ桜が散り、紫陽花が咲くのを待つ間、樹々の葉はウイルスの脅威などなんのその季節のめぐり通りに耀いています。 そんな5月21日。特別な誕生日を迎えました。 あの人と逢いたい、でも逢えない…。 Stay Homeで、そんな淋しさのなかにいたとき、かつて映画をつくるたびに全国の皆さんと繋がっていた、あの懐かしい頃を思い出していました。 『折り梅』のときは約480人、『レオニー』のときは約4700人の人びとが  私の映画に関心を寄せてくださって、寄付を頂いたり前売りチケ

つくり手であること 08*新聞ごみ袋

おばあちゃんがよく作っていた、とか、古い定食屋さんで枝豆のカラ入れに出てきた、とか、詳細こそ違えど、きっと多くの日本人が人生のうちに何度かは見かけたことがある、広告チラシでつくるゴミ袋。 わたし自身はこれが山ほどある家で育ちました。小さい頃お友達の家に行って、これがないご家庭もあると初めて知った衝撃の瞬間も記憶にあるほど、ウチでは当たり前のものでした。 ただ親の家を出て以降、自分でこれを作ることはありません。でもこれの便利さは知っています。特に近年、プラスチック製品を生活

つくり手であること 07*お米

母がお米農家さんと再婚して20年になりました。 おかげさまで私もこの20余年は、母と義父のお米を食べて、健康でいます。 義父の家は新潟県・佐渡市。そのためこの20年は、母に会い に佐渡まで行くようになりました。 親戚も友達もいないまま通い続け、故郷でもないのに常に市政や天候も気にしたりして、私にとってはすっかり親近感のある存在となった佐渡。さらにこの10年ほどは夫も一緒に佐渡でのんびり過ごすことが定番の夏の予定となりました。 佐渡の家は隣家も遠いし自宅の敷地も広いため

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つくり手であること 06*さらし使い

少し前にこちらの記事を書きました。 内容は、キッチンで使い捨てのプラスチックを減らす一例として、炊いたご飯を冷凍する時はラップではなく「晒し」が使えるよ、という視点をまとめたもの。家庭から出るプラスチックゴミを無くすほんの小さな手法ではありますが、視野は大きく、いつか世界の海洋汚染が解決することへの願いを込めて書いています。 現代の暮らしでプラスチックを減らすということは、便利なアイテムを手放すこととほぼ同意です。私自身は目的優先型の性格でもあり、こういう話を聞くと、知っ

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自分史という視点の楽しみ方05

もう聞き飽きたし言い飽きたでしょうけども、本当に暑いですね。 夕方になると雷とゲリラ豪雨が発生しやすくなるうえに、こういう年は台風がまとめて秋に来るとか。気候変動の影響を実感する日々です。 さて、自分史という視点の楽しみ方もすでに5回目になりました。 時代の転換期である今こそ、私たちがどう生きたかを残すことが、自分だけでなく親しい人、そして社会に大きな価値があるとお伝えしてきました。 しかし日々忙しく生きていると、そうした視点をつい忘れがち。 常に自分の周りで起きているこ

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つくり手であること 05*納豆

好ききらいが分かれやすい食材、納豆。 結論からいうと、私は実母にまで「納豆で大きくなった」といわれる納豆人間で、今日は手づくり納豆について書きます。 もしも、目にすることもできないほど納豆が無理!という方は、今回のコラムをスキップしていただく方がいいかもしれません...苦手と感じるものを無理に摂るほど体にわるいことはないと思うのです。 ただもしもあなたが、今は苦手なんだけどでも納豆の魅力は理解したい..!と心の奥底に秘めているようでしたら、ぜひとも今日もお付き合いください。