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ミシシッピニオイガメ飼育のすすめ①

現在、我が家には2匹のミシシッピニオイガメがいます。

オスのカメ吉は2018年9月に我が家に来ました。もう6年も前になるんですね。ベビーの頃から不器用で(泳ぎが下手でした)、餌を食べるのにも苦労し、臆病で警戒心の強かったカメ吉は、6年経ってもあまり人に慣れず、ほぼ毎日水槽の端のほうでじっとしております。
餌もあまり食べません。

2代目となるメスのカメ子は、2020年11月末頃に我が家に来ました。彼女はもうすぐ4歳。先日、また卵を1個産みました。これまでに彼女が産んだ卵は計5個。気づかないうちにカメ自身が潰してしまったこともあるかも…なので、もしかしたらもうちょっと産んでるかもしれません。
以前に、産んだ卵の孵化を試みましたが、温度を保つ設備もないし、孵化することはありませんでした。また、先日産んだ卵は、確実に無精卵ですので(現在、同じ水槽に住まわせていません、理由は次回以降の項で)孵化しません。

そんな2匹のカメと、初代カメ子の飼い始めからこれまでの様子、成長の記録を、写真とイラストも加えつつ記していこうと思います。
カメを飼う時の注意点や失敗談、カメの習性や餌のことなど、これからカメを飼おうかと思っている方々に有益な情報を伝えられるかもしれません。


ミシシッピニオイガメ まずは1匹飼ってみた

2018年9月。我が家にミシシッピニオイガメ1匹がやってきました。
名前はまだありません。ベビーの時は性別がハッキリとはわからないのです。
それでもなんとなく「カメ子」と命名しました。
とっても人懐っこい性格のカメさんです。初代・カメ子さんです♡

初代カメ子。定規を置いてみたけど、なぜか尺定規。1メモリが(1分)3.03mm。なので10メモリ(1寸)で約3cmになります。実際の甲羅の大きさは直径2cmくらいです。

甲羅の大きさは1寸にも満たない2cmくらい

カメ子の大きさは大きめの頭を入れて3cm強ってとこです。一寸法師ってこのくらいなんですね。もうめちゃくちゃカワイイです。
エサは、生のエサをあげちゃうと市販のエサを食べなくなっちゃうので、子ガメ用の市販のエサをあげたほうがいいですよって、お店の人が教えてくれました。
子ガメ用には粒が小さく、その年齢に必要な栄養素が入ったエサ(テトラ レプトミン、ヒカリ カメプロスなど)があるので、それらをあげると良いと思います。
この時点で性別はまだ分かりません。
ミシシッピニオイガメは産まれた環境の温度で、性別が決まるみたい。
ウミガメの場合は29℃がその分岐ライン(半々の確率でオスメスになる)で、それより低いとオス、高いとメスが多くなるそうです。
そのため近年の温暖化により、ウミガメはメスが多いのだとか。

水棲カメには水槽が必要

早速、水槽を用意して、ペットショップでくれた浮草と、購入したカメ用のシェルターを置き、6cmくらいの高さまで水を張ってみました。
カメ子は広いお家ができて、楽しそうにスイスイ泳いでいます。泳ぎが得意みたい!! エサもパクっと上手に食べて、もっとちょうだいもっとちょうだいとねだってきます。

とりあえず合羽橋に行って1辺30cmくらいの透明アクリルのオケ(ワインクーラー?なのかな)を買ってきて、そこに水を張りカメ子のお家に。眠る時にカメ子が入るシェルターも用意

2週間後、仲間が増えました

カメ子1匹ではちょっと可愛そう…ということで、同じペットショップに行って、もう一匹ミシシッピニオイガメを買ってきました!!
Babyがたくさんいて、一体どの子にしようか迷いましたが、お店の人から「ピンとくるカメさんを選んだらいいですよ」とアドバイスされて、群れから離れて一匹、首を伸ばしてどっか1点をずっと見ているマイペースなカメさんを購入。名前はカメ吉に!!
カメ子もカメ吉が加わり楽しそう。
ちなみにカメを飼う時には、お店の人に説明を受けて、書類に署名する必要があります。

見た目は似ていますが、慣れてくるとカメ子とカメ吉の区別ができるようになります。性格や動きには個体差があるようです。
カメ子は愛嬌があり、泳ぎが得意で食いしん坊。スイスイと楽しそうに泳ぐし、エサを食べるのも上手です。運動神経良し(๑•̀ㅂ•́)و✧
カメ吉は少し臆病、警戒心が強く、泳ぎはあまり得意ではなく、少しどん臭い。エサを食べるのもあまり得意ではなく、何回も口をパクパクさせて、やっと小さな粒1個を食べられる…って感じ。
二匹一緒の状態でエサをあげてしまうと、そのほとんどをカメ子が食べちゃいます。カメ吉はのんびり屋さん。

下がカメ子、上が新しく仲間入りしたカメ吉です。性別はまだ分かりませんが、なんとなく…。
寒いと可愛そうなので、カメ用のヒーターも購入
水槽の中はだんだん進化、植木鉢やら板状のプレートなどを利用してカメの住環境を整えていった

ミシシッピーニオイガメを飼うための必要品

1>水槽

小さいうちは30cm四方くらいの水槽があれば泳いだりの運動もできて、カメたちも健康的に暮らせる。水深は、はじめの頃は「カメが息をできないと大変」と思い、6cmくらいに設定していましたが、ミシシッピーニオイガメは泳ぎが得意なので、途中で休めるような場所があれば、それなりに深くしても大丈夫です。
エサも沈殿タイプでなく、浮くものでOK。泳ぎながら浮いているエサを上手に食べてくれます。

2>ヒーター

冬場は水温が下がってしまうのでヒーターは必須。カメ用のタートルヒーターは温度を一定に保ってくれます(26℃)。
カメはとってもいたずらっ子で、ヒーターの回りやコードをカジカジしちゃうから、カメ用に作られたヒーターの方が安心。

3>浮島やシェルター、植木鉢など

水深を深くするならば段差をつけて、カメが小休止したり、水面に顔をだしたり、日向ぼっこできるような環境を整えてあげるとよい。といっても、ミシシッピーニオイガメは甲羅干しが必ず必要なわけではないらしい。実際、そんなに浮島の上にのぼることもない(浮島が好きなカメと好きじゃない亀カメもいる)。
のちのちのカメたちの発情期に、カメ子はカメ吉から逃れるためによく、浮島の上で休んでいました。カメ吉はあまり運動が得意でないようで、浮島にのぼれないので、浮島はカメ子の大切な避難場所で、お気に入りの場所でした。

4>フィルター

カメは水を汚すので、頻繁に水槽掃除をしなくてはなりません。フィルターがあれば、水換えの手間が少し減らせます。子ガメのうちは水槽も小さいので、フィルターなしでもなんとかなりますが、1年も経つともう、フィルターなしでは難しくなってくるかもしれません。

5>カメのエサ

我が家ではカメのエサはずっと市販品。テトラ レプトミン系が多いかな。
粒の大きさがいろいろあるので、カメの成長に合わせてちょうど良いサイズの粒のものを。
以前に一度、カメの甲羅に欠かせないカルシウムが補給できる、カメが大好きな天然ヨコエビ100%というフレコミの「テトラ ガマルス」というエサを買ったことがあるが、うちのカメたちは見向きもせず、全然食べなかった。
ただ捨てるのももったいないので、肥料になるかと思い、土に撒いちゃいました。結構高かったのになあ。

6>水の浄化剤

水槽の匂いを抑え、水質を浄化。カメは水を汚すので、入れておいたほうが無難。ずっとカメ用の水の浄化剤を使っていたのですが、この間、ふと思いついて、空気加湿清浄機にピンク汚れ防止のために長年使い続けている「ディフェンドウォーター」を水槽に垂らしてみました。
すると…なんということでしょう!! 水がずっと透明のままなんです。
びっくり。ディフェンドウォーター最強!!

7>不要なもの、なくてもいいもの

水草 カメを飼う前はメダカを飼っていて(何年もずっと飼っていたのに、一斉に死んでしまいました)、その時は浮草とかマツモなどの水中植物も水槽に入れていたのですが、カメは何でも食べたり噛んだり引きちぎったりとイタズラするので、本物の植物を入れるのはやめちゃいました。

砂利 カメは水を汚すので、掃除が頻繁になると面倒なので、底砂利を敷くのはやめました。水草も砂利もあるとキレイなんだけど、手間は省きたい。

水温計 水槽の中で水槽に貼り付けるタイプの水温計。カメがいたずらして外してしまうので、つけるなら水槽の表面に貼って温度が測れるものがいい。でもそこまで神経質にならなくても大丈夫な気がする。

カメ2匹との暮らし始まる

ペット可のマンションは少なく、賃貸マンション住まいでは犬や猫などの動物を飼うことはできません。幸い私の場合、部屋の中で毛の抜ける動物を飼いたいとは思わないので問題ありませんが、それでもメダカを飼ったのをきっかけに、水槽のある暮らしっていいな…と思いはじめ、ネットで調べたり、お魚系のペットショップに通って熱帯魚やカメなどを見るうちに、大きくなっても最大12cmくらいという小型のカメ、ミシシッピニオイガメを飼うことになりました。水族館で見るウミガメも子どもの頃から大好きだったし。
実際に見るミシシッピーニオイガメは、本当に本当にち〜っちゃくて、めっちゃカワイイ。飼う前にはインターネット等でいろいろ調べました。

正確には記憶していませんが、ミシシッピーニオイガメのベビー(幼体)の販売価格は、6年前で4000円くらいだったと記憶しています。
その2年後(2020年秋)にまた1匹、ミシシッピーニオイガメを購入するのですが、その時には6000〜7000円くらいになってました。
「えっ、ほぼ倍じゃん!!」と思った記憶があります。
コロナ禍に渋谷の東急ハンズで見た時は9000円ぐらいだったような気がします。

それで、今はいくらぐらいするのだろうと、昨日、スカイツリーにあるお魚系ペットショプのアクア・フォレストさんに立ち寄ってみました。
私が見間違っていなければ…1匹 17800円と書いてありました。

えっ?? いくらなんでも高すぎだよね??
見間違いかもしれません。今日か明日、もう一度行って確かめたいと思います。水槽の値段かもしれません。

ちなみにスカイツリーの中にあるためか、アクア・フォレストさんは、浅草寺の裏手、言問橋のところにある魚系のペットショップ アクア・フィールドさんと比べると全体的にお高めです。
我が家では3匹とも、アクア・フィールドさんで購入しています。
同じものを同時期(2018年、2020年)に渋谷の東急ハンズ(今はハンズ)の上の方のペット・ショップで見た時は、渋谷の方がもっと高かったです。渋谷では奥渋の方にもお魚系のペット・ショップがあるのですが、そこも高級住宅街の代々木上原や松濤神山が近いこともあるのか、やっぱり少しお高めでした。
ネットで調べると、ミシシッピーニオイガメの1匹あたりの価格は5000円前後とかいてあるので、正確な価格が分かりませんが、食品・日用品が日々値上がりしている今、ミシシッピーニオイガメの価格もそれなりに上がっていると思われます。

ハンドメイドのカメのマスコット。カワイクてリュックにつけたら数日で無くなった!! 脱走

さて次回は、カメ子とカメ吉が成長して、男女の違いが判別できるようになり、さらに繁殖期に入った頃の様子をお伝えします。
ミシシッピニオイガメ飼育のすすめ②に続く★

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