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『チア・アップ!』

昨日は気分を上げたくて、アップリンク吉祥寺に映画『チア・アップ!』を見に行った。平均年齢72歳のおばあちゃんたちがチアリーディングのチームを結成するという、ハートフルなコメディ映画だ。

集まったのは、8人の個性豊かなおばあちゃんたち。周囲の反対を押し切ってチームを結成するも、いざ練習を始めてみたら、腰が痛いわ、脚どころか腕が上がらないわで、さあ大変。それでも、踊りたい! と、いくつもの危機を乗り越え、見えない檻をぶち破る痛快なおばあちゃんたちに、なんだかとても励まされた。これぞ正真正銘のチアガールズ!

女性は若くないといけない? スタイルがよくないといけない? ダンスは体が動かなくちゃいけない? 笑いを誘うストーリーの奥に、女性たちをこれまで縛り付けてきた既成概念やそれぞれの過去が見え隠れした。「怪我をしたらどうするの」という理由でやりたいことを禁止され、「安全」な場所に閉じ込められたまま過ごす時間は、本当の意味で生きていると言えるだろうか? そもそも「生きる」って何だろう? 色んなことを問いかけられた。

映画のシナリオにも感心した。冒頭5分間のわずかな会話とモノローグで、主人公の人物像と置かれた状況が伝わってくる。テンポの良い展開はコメディチックな演出効果を持たせつつ、シリアスな問題については多くを語らないことで、その奥にある状況を想像させもした。

上映時間はきっかり90分。笑って泣いて、日常に戻るのにちょうどいい長さ。超大作にじっくり向き合う時間も好きだけど、こんなふうにキュッと短くコメディ映画を楽しむのも好きだな。

おばあちゃんつながりというわけでもないけど、今日は施設に入っている伯母の面会に行った。今日も銀行の住所変更手続き。前回は三菱UFJ銀行で、今日は三井住友銀行。今日の三井住友銀行の担当者は、本人の自筆部分が必要最低限になるよう便宜をはかってくれて助かった。あと、みずほ銀行が残ってる。ふう、大変…。

施設ではコロナの感染者数が増えていることを受けて、来週からしばらく面会規制に入るのだという。訪問リハビリは続けられるのかな。コロナの感染は心配だけど、人との触れ合いが減って、さみしくならないかな。体もそうだけど、心の健康も心配。せめてマメに電話をしてあげよう。

今日の夕空。雲ばかりでつまらないなーと思っていたら、小さなポケットから夕焼けがチラリ。

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