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夏バテ随想

9月18日金曜日、曇り時々晴れ、かな? 蒸し暑い。

9月に入った途端に体調をすこし崩してしまい、この数週間はぼんやりと過ごしていた。やっぱり8月がすごく暑かったから、頑張り続けていたカラダが涼しくなった途端にゆるんだんだと思う。あと、気圧の変化だと思うんだけど、頭がボーっとして、集中力が続かない。毎日すごく眠くて、お昼ご飯を食べた後にちょっと横になって、目が覚めたら夕方になっていた日もあった。

いわゆるひとつの夏バテでしょう。「夏バテには肉を食べるのよ!」と、昔友達に言われた妙にプリミティブなセリフを思い出して、このあいだ生姜焼きを作って食べてみたら、なんか余計に体力を消耗してしまった。地球環境を意識して、このところ肉の代わりに大豆製品を食べる機会を大幅に増やしてみているんだけど、久々に肉が来たので胃腸が驚いたとか? うーむ。どうでしょう。消化にエネルギーを使うのは事実だけどね。

肉といえば、私は大学に入るまでほとんど牛肉を食べたことがなかった。うちは父が独特な思想の持ち主で、今風に言えばマクロビオティックに傾倒していたんだと思うけど、玄米菜食をモットーとして、魚は食べるけど肉は口にしなかった。家族が肉を食べるのは禁止しなかったけど、私が肉を好むと嫌な顔をしていた。そういえば父は豆乳をよく買ってきたけど、あれもそういうことだったのか(40年後に意図を理解したよ)。

そんな感じで、我が父は白米、白砂糖、肉食を目の敵にしていて、酔っぱらうとそんな自分の思想を替え歌にして歌っていたっけ。しかも元歌は軍歌ときたもんだ(父、昭和9年生まれ)。あの調子っぱずれの歌声がなつかしい。本当にヘンテコな父だったな。

当時は自分の家の食生活が恥ずかしくて、お弁当のために毎朝白米をお鍋で炊いていた私だった。それが一周回ってどうでしょう。牛肉を食べないとか、マクロビオティックとか、実はなかなか最先端だったんじゃない? まあ、オシャレ感はゼロでしたけど。

最近の私は食生活で摂るたんぱく質の半分ぐらいを大豆製品にしてみているんだけど、たまにお肉をまな板に乗せると、ちょっと生々しい感じがすることに気がついた。目にする頻度が減ると、感じ方って変わるんだね。

最近私がハマっているのが厚揚げ。フライパンで焼いて、思いつく限りの薬味を乗せて食べるのが好き。生姜にミョウガ、ネギ、大葉、かつお節。薬味最高。大根おろしをたっぷり乗せて食べるのもいい。ああ、なんて安上がりな幸せなんだ。

もしかして、もしかすると、これはベジタリアンになっていく流れだろうか。これまでそんなこと考えたこともなかったけど。グルテンフリーのときも、最初は小麦粉抜きなんてできっこないと思っていたけど、一度やってみたら戻れなくなってしまって、今はそれに近いところに落ち着いているからなー。お肉も結果的にそうなるかも。あんまり〇〇主義と構えずに、自分のカラダと相談すれば、落ち着くところに落ち着くでしょう。

今日の夕焼け。空がピンク色に染まってきれいだった。

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