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今日のレッスンメモ:立体の動き

1月6日水曜日、くもり。とても寒い。

今日は今年最初のアレクサンダーテクニークのレッスンを受けに、大塚のゆりこさんの教室へ行った。

レッスンの初めにテーブルワーク(ベッドに横になった状態で受けるワーク)で体をゆるめてみたら、背中の張りと痛みが感じられた。これはテーブルワークで背中が痛くなったのではなく、体をゆるめてみて、慢性化していた痛みが感じ取れるようになったということ。

背中に痛みがあるとき、やりたくなるのが肩を前後に動かしたり前にかがんだりして、張っている筋肉を伸ばしたりすること。私がそんな動きをしたとき「体を前後に動かすときに、胴体の側面があることも思って見て」と、ゆりこさんのアドバイス。

側面。これは前回のレッスンでも出てきたテーマ。もちろん、頭では自分の身体に側面があることは知っている。けれど、実際にしている動作の中では、「前か、後ろか」という平面的な動きになってしまうのだった。

それに、自分の胴体の側面をイメージしようとしても、どこかぼんやりとして、実感がわかない。そこで、骨格模型を出してもらって、しげしげと眺めてみること、しばし。

ふむ…。見慣れているはずの骨格模型だけど、あらためて見ると、胸郭って思っている以上に厚みがあるのだった。

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自分自身を立体としてとらえる。立体として動く。ゆりこさんに手で触れてもらいながら動いていると、背中の張りがスルリとほどけていった。

そんな今日のレッスンを振り返りながら、今、あらためて厚みのあるものが動くって、どういうことだろうと考えてみている。

頭で考えてもわからないので、手近にあるマグカップを掌に乗せて、前後左右に動かしてみる。

ふむ。じゃあ逆に、厚みのないものが動くって、どういうことだろう。スマホを掌に乗せて、同じように動かしてみる。

なるほど。掌で受け止めた感覚として分かったのは、マグカップには広い底面があるということ。それが動くとき、「前→中→後ろ」のような、なめらかな重心の移動が起きる。スマホを同じように動かしたときは、「前→後ろ」を素早く切り替えるような動きになる。

ふむ…。次に、自分の体で実験をする。まず、自分の胴体がマグカップのような広い底面を持つ立体だとイメージして、体を前後に動かしてみる。次に、スマホのような厚みのないものだとイメージして、同じ動きをしてみる。

おお。動きの軌道がだいぶ違う。立体を思うと、前後へ重心を移動するときのプロセスがしっかりと感じられて、頭は弧を描くような軌道になる。一方でスマホのような平たいイメージになったときは、直線的な軌道になる。体が緊張するし、おまけに息が止まる。本来の奥行き感をイメージできると、重心が安定して動きが楽になる。

自分の立体を意識することは、結果へと至るプロセスを意識することにつながっていた。

私は子供の頃からやせ型だったので、自分に対して厚みのないボディイメージを持って生きてきた節がある。でも、自分が思っているよりも私には奥行きがある。そのことを思い出そう。

セルフワークとして、自分で自分の身体に触れてみる。右手を胸に、左手を背中に。それから、右手を右脇に、左手を左脇に。時間をかけて味わってみる。両手の間にはさまれた胸郭の内側の空間は、一体どのくらいの広さがあるだろう。

いっそ私、雪だるまになってみたら…とイメージしたら、案外いい感じ。肩回りの立体を思い出すと、ショルダーバッグがずり落ちてこない。

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