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好奇心のフタをあけるFeel度Walk

“子どもの好奇心“
息子の好奇心の動きや広がりをみていると、好奇心は生まれた時から備わっているもので自然と溢れ出てくるものだと感じました。ただ、それが年を重ねるとともに溢れ出る事が少なくなっていく。

なんでだろう?

時間がなくなる、タスクが多くなる、人の目が気になる等々。
まわりの事で忙しくなり、自分自身に目を向ける機会(時間)が減ってくるのだろうか、、色々と考えてしまいました。

成長する中、まわりの事で忙しくなるのは避けては通れないことかもしれないけれど、その中でも溢れる息子の好奇心が消えないで欲しい。
どうしたらそれができるのか。私ができることはあるのだろうか。子育て中、色々と模索していました。

5年前、その答えに繋がる出会いがありました。
⻑年にわたり大人と子どもが一緒になって探究する学びを研究・実践されている一般社団法人みつかる+わかる代表理事市川力さんが考案された
「Feel度Walk」との出会いです。

気になるもの・こと・ひとをあてもなく追いかけ、立ち止まり、少し歩く。そこから感じ取る力が高まり、“好奇心のフタ“が自然と開くという歩き方です。

やり方はとてもシンプル。目的なくぶらりと歩き、なんとなく気になったものを写真撮影。撮った写真の中から描きたいものを選びスケッチ。スケッチした発見を他の人と楽しむ。ただ、それだけです。

とてもシンプルな方法ですが、Feel度Walkを重ねていくと発見することが多くなり、色々なモノやコトが目に入ってくるようになりました。

あれっ、この葉っぱこんな形をしているのか。
この道路の数字の意味ってなんだろう。
この建物と建物のスキマが気になる。

気になる、何でだろうという気持ちがどんどんとうまれ、文章ではなかなか伝わりづらいのですが「好奇心のフタが開いていく」それを実感する事ができました。

“好奇心のフタ“をあけたままでいられるように


“好奇心のフタ“。はじめは全開の状態にも関わらず「これやっちゃだめ」「こうしなさい」という言葉とともに閉じられていくとのこと。

この言葉を聞いてハッとしました。
「ダメ」「早くして」「こうしなさい」
私が何気なくついつい使ってしまうこの言葉。これが息子の好奇心を消してしまうのかもしれない。

そして思いました。
消えないでと願うのでなく、息子の好奇心のフタが開いた状態でいれるよう一緒にFeel度Walkと発見、そして好奇心を楽しもう。

忙しい時や疲れている時は急かしてしまうこともありますしダメと言ってしまう事もあります。
なので週末出かける時や時間に余裕がある時などに、無理なくFeel度Walkを続けてみる事にしました。

Feel度Walkで改めて感じる子どもの発見感度

宇宙ステーションのようなアパートのメーター
お土産屋で見つけたサメの歯
永遠に歩き続けられそうな階段
(←円になっている階段です)
どの形の松の枝が強いか

とある日に息子が気になった・発見したモノやコトです。

宇宙ステーションかもしれないメーター
絶対的な強さを感じるサメの口の中
永遠に歩き続けられそうな階段
どの形の松の枝が強いか選手権

一緒に発見を面白がっていると息子の“感じ取る力“が高いことにいつも驚かされました。発見するものは私(大人)は見えていなかったな、と思うモノやコトばかり。それを知るだけでも面白く、Feel度Walkをやればやるほど息子の“気になる“を邪魔したくないと思うようになりました。

息子と“ともに“に好奇心を面白がる

息子の好奇心のために、と始めたFeel度Walk。
はじめてから5年。いつの間にか息子のためでなく私の欠かせない習慣となっていました。

息子のためにとなっていたら、私からのプレッシャーを感じ息子にやらなくちゃ・やらされ感が芽生えてしまったかもしれません。

ふりかえってみると、私が面白がっているのを見て、息子も一緒に面白がり、好奇心をお互い見せ合うことが普通になった。発見すること、共有することから世界が広がっていった。

そういうことなのかもしれない。
最近そう感じます。

先日、息子がふとこんな事を言いました。
「僕とお母さんのお出かけは道草だね」
「僕は気になるものがあったら、見にいきたいし触ってみたいんだ。」

“好奇心のフタ“はしっかり開いている、そう感じた瞬間でした。

息子は高学年になりました。
昔ほど無邪気に「これ見て!これ見て!」とはなりませんが、気になるものがあると止まって観察。言葉が豊富になってきた分、二人でこれはこうかもしれない、こうなったからこうなんじゃないかなど、妄想(仮説)しながら歩いています。

息子と出かけられる時間も少なくなってしまうかと思いますが、好奇心を面白がる時間を引き続きつくっていきたいなと思っています。

市川力さんの著書には子どもと面白がるヒントがたくさん。

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