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子どもとの関りで大事なこと…0歳児でも心は通じ合います!

こんにちは!今回のテーマは「子どもとの関り方」です。

前回の記事で「児童虐待」について書きましたが、子どもとの適切な関わりを知っていれば、児童虐待までは至らないケースもあるのではないかと思い、今記事の作成を考えました。

子どもに言葉のみで理解を求めるのは難しい…そのわけは…?

子どもの年齢や発達過程にもよりますが、「言葉」のみでその思いや意味を伝えるのは案外難しいです。

人が言葉の意味や内容を理解するうえで必要な脳の機能に
「ワーキングメモリ」があります。

ワーキングメモリとは、見たり聞いたりした情報を一時的に覚えておきながら、その情報について理解したり、整理したり、判断したりする力です。

大きく分けて「見て理解する力」と「聞いて理解する力」があります。
会話によるコミュニケーションは「聞いて理解する力」です。

子どもは大人に比べ、この「ワーキングメモリー」が発達していないと言われています。

結論を言うと、「ワーキングメモリ」が未発達な状態の子どもに言葉だけで何かを伝えようとしても、伝わらないのが当たり前という事です。

伝わりやすい言葉かけの方法は?

ワーキングメモリが未発達な子どもでも伝わりやすい言葉かけの方法を紹介していきます。

言葉だけではなく、態度や表情、身ぶりなどの「非言語的コミュニケーション」を活用する!

コミュニケーションの技術には「言語的コミュニケーション」と
「非言語的コミュニケーション」が存在します。

言語と非言語がコミュニケーションに与える影響を示したものとして、
「メラビアンの法則」があります。

メラビアンの法則は、非言語的コミュニケーションの重要性を説いたもので、コミュニケーションにおいて、人に影響を与える情報の割合は……

  • 言語情報(話の内容など):7%

  • 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%

  • 視覚情報(見た目など):55%

つまり、言語情報が1、非言語情報が9の割合であるという一説です。

ワーキングメモリが未発達な子どもにとって、言葉だけの情報では伝わりずらい場合でも、身ぶりや素振り、顔の表情の変化やジャスチャーなどの非言語的コミュニケーションを用いることで子供に情報が伝わりやすくなります。

命令的な口調の声掛けはNG!子どもにもきちんと理由を説明する

例えば、「家に帰ったら手洗いうがいをしなさい!」と言われても、小さい子供は何で手洗いうがいをしないといけないかなんて分かりません。

命令的な口調で言われると大人だって「イラッ」としますよね。
子どもも一緒です。命令口調で言われて従っているのは単に「諦めている」からです。それでは深い信頼関係は築けないですよね。

この場合、「外で遊んだら、手にばい菌がついているから、手を洗ってばい菌をやっつけようね。きれいな手でご飯やおやつを食べようね。」と、手を洗わないといけない理由を話しながら手洗いへと誘導します。

これはあくまで一例で、何かをするには必ず理由があるので、相手が子どもでも年齢に応じて理解が得られるような声かけを心がけると良いです。
子どもも、「〇〇だから、〇〇をしないといけない」と意識するようになります。

愛着関係は0歳から育まれる

0歳の乳児期は身近にいる大人との愛着形成により、心の安定が保たれると共に、身体機能の発育、発達が見られる時期です。

この時期に大切なのは、周囲の人を好きと思える「基本的信頼関係」と、自分は周囲から愛されている、また自分の事を無条件で好きと思える「自己肯定感」と言われています。

周囲にいる大人と安心感のある関りを通して、コミュニケーション能力を発達させ、心の育ちの土台を作ります。

泣いてる赤ちゃんをあやしたり、抱っこして落ち着かせるのは当たり前だけど大事です!

これ、当たり前のことと思えるけど、実はすごく大事な事です。
先ほど書いた「基本的信頼関係」「自己肯定感」を作り上げるのに欠かせない要素で、泣いてる赤ちゃんを抱っこして落ち着かせることで、「安心感」を与え、愛着関係の基礎が作られていきます。

大型商業施設なんかに行くと、時折、子ども連れのママパパが泣いてる子どもに対して、イライラした態度をとってる場面に出くわすことがあります。そのイライラ感、子どもも感じ取ってるんです。それで、余計に泣き止まないという悪循環が発生します。

抱っこしすぎるのは良くない…?抱き癖がつく…??

たまに、「抱っこのし過ぎはよくない」派の意見を耳にします。
話を聞くと「抱き癖」がついて、抱っこから降りれなくなるから…子供がすぐに甘えてくるから、、等言われます。

賛否両論分かれますが、個人的には抱っこしてあげることはとても大事だと思っています。抱っこすることにより子供は安心感を覚え、脳の伝達物質であるオキシトシンを発生させ、幸福感を得ることが出来ます。

子どもの気持ちを想像してみる

大人になると自分が子どもの頃の感情を忘れてしまい、つい大人目線で子ども接してしまう事があえります。

子どもがある程度成長したら、自分の事は自分で出来るように教えていく事は大事ですが、幼児期の頃は大人の手を借りないと出来ないことが多いのは当然です。

例えば、泣いてる子どもの泣いてる理由はなんだろう?ぐずっている原因は?怒っている理由は…?
全ての事には原因と理由があります。

子どもは自分の気持ちを共感してくれる人に対して安心感を覚え、信頼関係を深めていきます。この構図自体は大人も一緒ですが、子供の方が感受性が強く、デリケートなため敏感です。

怒っている原因や泣いている理由がわかれば、根本的な解決が望めます。もし、その原因や理由の根本的解決が難しくても、その気持ちを共感することで子どもの気持ちに寄り添い、信頼関係の構築につながります。

子ども扱いしすぎない、褒めてのばすのも大事!

子どもは褒められるのが大好きです。逆に怒られるのが嫌いです。

これは大人も一緒ですが、子どもの方が脳機能が未発達なため、より敏感に反応し、また脳にダイレクトにインプットされます。

「〇〇したら怒られるから、〇〇はしてはいけない…」というアウトプットを出して、その状態で成長すると、怒られないための選択肢を選ぶようになり、物事に積極的にチャレンジする気持ちが薄れてしまいます。

それよりは「〇〇すると褒められるので、積極的に〇〇をしていこう」というアウトプットの方がモチベーションを高めやすく、色んなことにチャレンジする積極的に気持ちを持つことができます。

また、褒められることで「オキシトシン」という幸せを感じるホルモンが脳に分泌されます。

「オキシトシン」が分泌されることで脳が活性化され、幸福感を覚え、他人に対しても愛情深くなると言われています。

子どもだから〇〇してはダメはNG!ちゃんと理由を説明しよう!

子どもって大人が思っているより色々と理解しています。ただ、言語機能が未発達なため、目で見たことを言語化できないだけなんです。

子どもだからという理由で、子どもの行動を制限し過ぎてしまうと、その子の自主性やチャレンジする気持ちを低下させます。

物事には全て理由があります。何かをしてはダメな場合、相手が子どもでもわかりやすく理由を伝え、共感が出来るようにしていきましょう。

その際、上記でもお伝えした「非言語的コミュニケーション」」を活用すると年齢の低い子どもでも伝わりやすくなります。

おわりに

自分の子育てや療育、保育所看護の経験とリサーチデータをもとに作成しました。結局、子どもとの関りで一番大事なのは「気持ちを共感すること」なんだと思います。

子どもといっても一人の人間です。きちんと感情もあるし、それを一生懸命訴えようと必死なんです。

しかし、子育てが大変なのは重々わかります。楽しいだけじゃないですよね。辛い時は1人で抱え込まず、家族や友人、または行政に相談して無理のない子育てをしていきましょう。

最後まで見てくれてありがとうございました。


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