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【ひるぜんツアー参加者インタビューVol.2】”人が暮らすことで地域の自然が豊かになる”そんな循環を生み出したい

2023年10月〜11月をかけて「ひるぜんアクションツーリズム’23」を開催しました。参加した方々の目線でのツアー体験をインタビュー形式でお届けしていきます!

ツアーの体験レポートはこちら

本ツアーは、スタートアップの経営者やデザイナー、ゲストハウスの運営者、アーティストなど、22組の多様なメンバーが参加しました。それぞれ、同じツアーを体験していますが着目する点は様々。
ひるぜんアクションツーリズムになぜ参加したのか、そしてどんな資源を発掘したのか、参加者の方の独自の視点を通じて蒜山の魅力に触れていただけたら幸いです。

インタビュー第二弾は、堀江美波さんです。
堀江さんは社会人3年目で農業系ベンチャーにお勤め。リモートワークが中心のため、現在は地元の栃木県と淡路島の二拠点生活をされています。いずれは、地域に根付いて自分の事業を起こしたいという堀江さんならではの視点で蒜山の魅力を語ってくださいました。


普段のお仕事や活動を簡単に教えてください。

堀江さん:

今は栃木県栃木市を本拠地としつつ、兵庫県の淡路島と二拠点生活をしています。
仕事としては、新卒で農業系ベンチャーに入社し、現在は社会人向けの農業研修プログラムの企画運営などをしています。会社としても農的な暮らしや農業にセカンドキャリア・ライフに踏み出す人のサポートや農に関わる人口を増やしていく、それで農村・日本を元気にしていく活動をしています。

なぜ参加しようと思ったんですか?

堀江さん:
きっかけは、友人が情報をシェアしていたのを見かけたことでした。
蒜山で活動されている蒜山耕藝さんを知っていて、蒜山という土地自体にも関心があったので目に留まりました。

私自身仕事にも慣れてきて、そろそろ自分の事業を小さくでも始めたいと思っていたタイミングだったので、その土地にある風土や自然を生かした事業を展開している方のお話を聞きたいと思っていたんです。

好きなことを追求して事業にしたいと思っていて、おかき屋さんや漬物屋さんなど様々な構想がありました。

その土地の風土や自然を活かした事業をやりたかったので、自然にあるものから何かを生み出すビジネスを小さく始めていきたいと思っていた時期で、その第一歩として蒜山に何かヒントがあるかもと思って参加を決めました。

蒜山の資源で魅力的に映ったものはなんですか?

堀江さん:

草原のお話と、郷土博物館で聞いたお話の二つが印象に残っています。

一つ目は、津黒いきものふれあいの里館長の雪江さんがしてくださった”蒜山の草原”についてのお話です。
私が住んでる栃木県も山に囲まれていて蒜山と似たような風景ではあるのですが、「草原と森林の違い」などは普段意識をしてこなかったので新鮮でした。

蒜山では、昔から草原で採れる茅が屋根材になったり、草原の草は田畑を耕す牛や馬の餌になり、その糞尿は肥料となるといった草原を軸とした循環があって、生態系維持に大きな役割を果たしていることが知れたのが収穫でした。

今も草原を守っていこうと蒜山自然再生協議会の方々が取り組まれていて、地域全体で草原を守っていこうと活動する姿に感銘を受けましたし、地域の自然や資源、歴史を理解した上で、その土地の資源を維持活用しながら産業を成り立たせていく、そんな蒜山の人たちが大事にしている考え方にも深く共感しました。

私が訪れた日は雪が降っていたのですが、豪雪地帯でもある蒜山の地域特性が、防水性や保湿性に優れたガマ細工などの文化を生み、自然と人々の暮らしの密接さも肌で感じました。

もう一つ印象に残っているのは、郷土博物館を案内してくれた蒜山自然再生協議会の千布さんの言葉です。

「山焼きや茅刈りなど、自然の維持・活用の取り組み自体が生業になり、自然再生に繋がることを意識している。それを形にしていくのが自分の仕事だと思っています。」
と仰っていたのが印象的です。

人が暮らすことで、その土地の自然が破壊されることが今の世の中多いけれど、蒜山は人が暮らすことで、その土地の自然がさらに豊かになる。
それは私自身が意識していきたいことだったので、千布さんからその言葉を聞けたことはグッときました。

蒜山で活動されている方々が大切にしている姿勢が、私の生きていくこと・暮らすことに対する価値観とかなり深いところでリンクする点が多かったから、蒜山という壮大な自然との関わり方に共感共鳴したのかもしれないです。

蒜山には今後どのように関わっていきたいですか?

今は栃木と淡路島を拠点をしていますが、ゆくゆくは淡路島がメイン拠点になる予定なので、岡山は比較的通いやすい地域になると思います。
まずはイベントだったり、私が今回出会った方達の活動にも関わって行きたいです。

あとは、今後おかき屋さんをやる構想をもう少し具体的に進めていこうと思っているので、その中で蒜山のお米や伝統野菜などとコラボする可能性も模索していきたいです。
私自身も刺激を受けた2日間だったので、今回のご縁も紡いでいければと思っています。

蒜山耕藝のお二人とのお写真

どんな方に、蒜山を訪れてみて欲しいですか?

蒜山の魅力は、人・風土・自然・文化などが一体となっていて分断されていないところだと思います。
なので、そういった地域の資源を生かした事業をやっていきたい人にはお勧めしたいです。

私のように、自然共生などのワードで活動したいけれど具体的なアイディアはまだないという人がいれば、雄大な自然・人・文化が揃っている蒜山を訪れることで、何かしらのヒントに出会えるんじゃないかと思います。

私自身、社会人3年目のタイミングで、今後の事業へのインスピレーションを求める時期がきましが、もっと若いタイミングで自分の人生を考え直したり、生き方を再考する人ってどんどん増えているんじゃないかなと思うし、もっと若い世代の人たちにもぜひ訪れてほしいなと思います。

2月9日(金)夜 「ひるぜんアクションツーリズム大報告会」開催!

現地ツアーで訪れた奥深い蒜山の魅力や現地の方との交流のご紹介とともに、これから「プレイヤー」として活動を始めようする参加者に登壇いただき、パネルディスカッションを開催します!

今回の記事を読んで、蒜山や本プログラムに興味を持ってくださった方は、ぜひイベントにお越しください!(オンライン配信あり)他の参加者や真庭市の方とお会いできる機会となります。

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