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1人の世界へ突入してしまう

もともと空想や物語に心を惹かれていた私は、自分を守るために自分の世界みたいなものをつくってしまっている。10代の頃は「いずれこの世界は無くなるだろうけど、そのときには自分もしっかりしているはず」などと珍しく楽観的になっていた。

そして20代になり、一人暮らしになって早数年。その「自分の世界」は今、アパートの一室の中に体現されている。趣味のものが重なり、おまけにガラクタまでこの世界では宝物。20歳になる前に無くなると思ってた世界はよりその輪郭を濃くしていった。

その世界があるせいで、誰かといる時でも1人の世界に入ってしまう。

イメージとしては、

勝手にスイッチが入り、そのままゴーイングマイウェイ、というような感じ。

変な話だが、無意識のうちに自分の内側の思考の世界の住人になってしまっているのだ。

その思考の内容なのだが、全くもってバラバラ。昨日食べた白身魚のフライのことだったり、帰り道や終電のこと、インターネットで知った地震の予言(私は大のオカルト好きだ)のこと、そして、自分の将来のことなど。終電だけは別次元の話だが、そのときに直接関係のないことばかり。

この習性は前の記事で言った、人の話が聞けない理由の一つである。


余談だが、この1人の世界では、結構な割合でBGMが流れている。有名な曲から自分すらも知らない曲がふとした瞬間にオンエアーされる。本当に1人でいるとき、それを口ずさんでみると、案外気持ちがスッキリする。

最近は香水の曲と、ワンフレーズだけ聴いたラモーンズのSurfin'birdがプッシュされている。




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