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“VOTE! & READ!”2022

第26回参議院議員通常選挙(7月10日 投開票)が公示されました。

選挙の情報を知るには、「選挙ドットコム」のサイトが便利です↓

https://go2senkyo.com/

ひるねこBOOKSでは、2019年の参院選、2021年の衆院選に続き、
「“VOTE! & READ!”キャンペーン」を行います。

投票後にもらえる投票済証をご持参の方に、店の入り口にある均一棚(100円~300円)から、お好きな古本を2冊差し上げます

古本との引き換えは、6月25日(土)〜7月18日(月)の期間、有効です。
(定休日、営業時間の変更にご注意ください)

期日前投票が始まりますので、7月10日の投開票日を待たずに、投票を終えた方はご利用ください。

*万が一、均一棚の本が無くなってしまった場合(そんなことになれば嬉しいですが)、後日使える割引券を差し上げます。

今回も当店が大変お世話になっているイラストレーター・やまぐちまりこさんに作っていただいたビジュアル(上記)を使用します。

色々なお店やスペースで活用してほしいと考え、特に許可なく、無料で自由にお使いいただけるようにしています。

投票の呼びかけに賛同してくださる書店様やお店様は、トップに掲示の画像をご自由にお使いください




過去2回ともに、「初めて投票に行きました」という方々も来てくださり、本当に僅かであっても「選挙に行こう」という気持ちを後押しできたのではないかと考えています。

前回、「1冊」ではなく「2冊」としたのは、自分の1冊+誰かの1冊、になればいいなと考えたからでした。投票に行った人が、まだ行った事のない人、あるいは最近行けていない人に、キャンペーンをきっかけに声をかけてもらえればという思いから実施しました。

実際に声をかけてくださった方はいらっしゃるでしょうか?もしそういう方がいれば報われる思いがします。

今回もぜひ、ご家族やお知り合いを誘って投票所へ行っていただければ嬉しいです。



*以下、長文ですので読まなくても結構です。

と、ここまで書いてきてなんなのですが、実は今回、「投票呼びかけキャンペーン」は止めようかと考えていました。

その理由としては、

①昨年の衆院選であれだけ多くの人が投票を呼びかけたにも関わらず(直前のTLは選挙一色でした)、期待したほどには投票率が上がらなかったこと

②具体的な政党や候補者を支援することに全力を注いだ方が良いのでは、と考えたこと

の2点です。


①については、(率直に言ってしまえば)完全に「エコーチェンバー」にはまっていたと言うか、「これだけ著名な/影響力のある人たちが呼びかけているのだから、今までに見たことのないような投票率になるのでは」と信じ切っていたところがあります(そういう方も多かったのでは?)。

ですが、もちろんそんなはずもなく。盛り上がっているのは、いつも政治関連のニュースを注視し、選挙に注目(期待)している人たち+α だけでした。その外側にいる人には、いくらSNSで拡散しても届かない。SNS(特にTwitter)の限界をまざまざと見せつけられた思いでした。このまま同じことをやっていても仕方がない、そんな風に感じました。

②については、上記のような理由もあり、それなら最初から抽象的な呼びかけではなく、応援したい対象をいかに「勝たせるか」に注力すべきだと考えたのです。投票キャンペーンを行っている以上、特定の政党や候補者を贔屓するのはどうなのか、というジレンマが自分の中にあったからです。


というわけで、「今回は投票呼びかけキャンペーンは行いません」と発信するつもりでした。多くの方や団体が今回もアクションを起こすでしょうし、ある程度決まった票数の中で「どれだけ取りにいけるか」、自分としてはそれを優先して考えていました。

ですが、そんな考えが変わったのが、先日の杉並区長選挙です。結果は皆さんご存知の通り、4選を目指した現職を無所属の新人が破るという「快挙」が起こりました。

Twitterにも投稿しましたが、17万票以上が投じられて、その結果が僅か187票差。約0.1%の人の投票行動が変わるだけで、結果がひっくり返った可能性があります。ちなみに投票率は2018年の前回より5ポイント以上も高かったそう。「このままではいけない」という人々の思いが、実際に政治を動かしたのです。


この結果は「やはり投票を呼びかけることは無駄ではない」「投票率を上げること、選挙に興味をもってもらうことは大切だ」という思いを新たにさせてくれました。

そして何より、今回の参院選の結果によっては、向こう3年間にわたって大きな国政選挙が行われない可能性があるのです。それをわかっていながら今回積極的な呼びかけをしなければ、これまでの様々なアクションや取り組みも全て無駄になってしまう、そんな風に思ったのです。


感染症、物価高、消費税、教育、医療、年金や社会保障、インボイス制度、改憲、原発や核兵器、外交、ジェンダー、選択的夫婦別姓、同性婚、温暖化、移民・難民の問題、あらゆる差別について……。

今回の選挙もまた、争点は数え切れません。何を優先するか、最も大事と考えるか、それは人それぞれです。ですが、やはり重要なのは「この国がどのようになってほしいか」を真剣に考え、それを示してくれる政党や候補者に貴重な一票を投じることではないでしょうか。

そして、言うでもなく「国」とは、私たち「国民」のためのものです。先に国があって国民がいるのではなく、国民がいて国があるのです。だから大きな主語で「日本は」「我が国が」と語る声に踊らされることなく、国民に寄り添い、その視点で語る声に耳を傾けてください。

もしあなたが今、少しでも苦しい状況にあるのなら、それは決してあなただけの責任ではありません。経済的なこと、労働や子育て、医療、パートナーシップや様々な権利などの面で不自由を感じているのなら、それは社会のシステムが、そして長らくそれを放置してきた政治に責任があります。

個人の力で何もかもを好転させることはできません。老後に2千万円貯めることも、そのために無理な投資をして資産を増やそうとすることも、本来必要のないことです。ある程度の決まった時間を働けば、衣食住に困らず、健康で文化的な生活を送ることができ、老後も保証されている。そんな社会は政治を変えれば実現できるのです。大切なのは、誰もが安心して暮らせる、そんなシステムを構築し直すことです。そして今回の参院選が、その最後のチャンスになるかもしれません。

理想論だと思われるでしょうか?そう笑う人がいても気にしません。誰かが思い浮かべなければ、それを言い続けなければ、現実はずっと変わらないままです。長時間働いても賃金は上がらず、物価と税金だけが上がり続け、気づけば手元には何も残っていない。その一方で、一部の政治家や「勝ち組」と言われる人たちだけが甘い汁を吸い続ける。

もう、そんなの終わりにしませんか?悔しくありませんか?

どんどん世界から取り残され、確実に沈没していくこの船を、なんとか浮かび上がらせたいのです。

だから、あなたの手元に届いたその一票。どうか無駄にしないでください。

たった一票かもしれませんが、それが積み重なって大きな力となるのです。

「一票しか」ではなく、「一票でしか」、変えることができません。

例え投票した政党や候補者が当選しなくても、それは必ず力になり、当選した側に対するプレッシャーにもなります。無駄な票、死に票など無いのです。あなたの行動は確実に世の中を動かす一歩になるのです。


「どこに入れたらいいかわからない」「誰に投票したらいいの?」と言う方は、こちらのサイトで一度チェックしてみてください。

みんなの未来を選ぶためのチェックリスト

https://choiceisyours2021.jp/

自分にとって100点満点の政党や候補者など最初から存在していません。「この人なら良さそう」「ここの主張は信頼できそう」「この党には入れたくないからその反対のことを言っているところに」など、投票理由は様々あって良いと思います。間違いなんてありませんし、失敗を恐れる必要もありません。

まずは票を投じてみること。
そうすればきっと世の中も、そしてあなた自身も変わっていくはずです。

誰もが心の底から笑い合い、安心して生きられる社会。
つくっていきましょう。


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