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MiRAVEL開発のお話②-なんで就活ってこんなにしんどいの?-

なぜ就活は、こんなに長く、こんなにつらいのか

「就活しんどい、やめたい、辛い、死にたい」といった言葉がSNSであふれている世の中、

なぜ就活ってこんなにしんどいの?
ということを考えてきました。

もちろんそうじゃない人もいます、就活を楽しんで進められる人も。
でも多くの大学生にとって、就活は気が滅入り、しんどくて、出来ればやりたくないが、やらなきゃいけないもの。苦行。
本来なら、自分の将来の可能性を想像しワクワクする未来への選択を行うものとして、もう少し楽しいイベントにならないものか、ってずっと考えてきました。


なぜ就活は辛いのか??


いろんな理由が挙げられそうですが、単純に考えて多分一番辛い理由だと思うのがこれです。

何度も何度も落とされるから

就活生の多くは数十社はエントリーして、20社以上は選考に進んで、内定取れるのは良くてもせいぜい2,3社。その他9割がたの企業には、どこかのタイミングで落とされます。そんな精神をすり減らす状態が1年間続く。

・・・そりゃしんどいだろうよ、、

って思いますよね。受験でもそんなにたくさん受けて、落ちることなんてなかったし、社会人でもそんなに毎日評価面談されていたら、誰だって鬱になりそう。。


どうしたら(就活生全体の)落ちる回数を減らせるのか?

・企業が採用数を増やさない(=合格数は決まっている)
・合格ではない応募者は落とすしかない

という前提で論理的に考えると、就活生全体の落ちる回数を減らす唯一のやり方は、

受ける社数(エントリー数)を減らす
ということしかないということに気づきました。

ここで少し話は変わりますが・・・

「3万社対45万人」出会いのルール(からくり)は何か!?


日本中で新卒採用をしている会社は約3万社と言われていて、就活生の数はざっくりと45万人。つまり新卒採用・就活とは、「3万社対45万人のマッチングイベント」です。

ちなみに、これを可能にしている日本の「新卒一括採用制度」や「ナビサイト」は、いろいろ批判されているものの個人的には割と好きでして、日本が世界に誇れる社会システムじゃないかと思っていたりします。
一括採用の仕組みが無くナビサイトが無ければ、せいぜい就職のタイミングで見れる求人票なんて10社くらいでしょう。それが2万社以上も同じ媒体に掲載されていて同じタイミングでエントリー受け付けているなんて、正直奇跡的にすごい仕組みだと思っています。

ただ、3万社と45万人のマッチングなんてものは、当然普通にやろうとしてもできるわけがなく、、ナビサイトには2万社以上載っていようと、実際に一人の就活生が見れる会社は数十社でしかありません。

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では、現状の3万社対45万人の出会いを成り立たせているルール(からくり)は何か?

それは、

「お金を払った順に上位表示」

というルール(からくり)です。

課金することでナビサイトで上位表示され、学生のエントリーを集めることができる。「お金を払ってメールを送信する」「お金を払ってイベントに出展する」も基本的には同じことです。

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このルールにのっとって「まずはなるべく多くのエントリーを集め、マッチ度合いは選考で確認する」というのが従来型の新卒採用の勝ちパターンとなりました。

企業はなるべく多くのエントリーを集め、学生は積極的にエントリー社数を増やすことがよしとされ、僕も含めて人材業界は両者に働きかけてエントリーを増やすことで収益を得てきました。

これがこれまでの新卒採用、言わば「新卒一括採用1.0」の世界観です。


従来型の新卒一括採用で生じる問題点は?


ここで生じる問題点は何か? それは、
「両者がエントリーを増やせば増やすほど、マッチングの「率」は低下していく」ということです。
企業は選考にかかる負担がどんどん大きくなり、学生も就活にかかる時間が年々増えるだけでなく「落とされる」回数が増えていくことになります。

今や大学3年生の4月頃から多くの学生が準備を始め、6月(3年生の!)から就活を始めた学生は一部のSNSグループでは「出遅れてる」と言われてしまう今の就活の状況は、僕のような昔の世代の人間からするとやはりどこか違和感を感じます。というか、おせっかいながらに大学生がかわいそうだと思います。

同じことは新卒採用担当人事にも言えます。就活の早期化によってどんどん採用期間も長くなり、、昔は季節労働でON/OFFがハッキリしていた新卒採用業務が、最近では1年中ON、それどころか時期によっては2学年重複なんてことも普通になってしまいました。。。


新しい出会いのルール(からくり)を!!【新卒一括採用2.0】

このような問題を解決するために、
新卒採用における企業と学生の出会いのルール(からくり)を変えたい!

そう思って、MiRAVELの企画を始めました。

「お金を払った企業順に上位表示」から、
「マッチ度高い企業順に上位表示」に。

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MiRAVELについて詳しくは下記ご覧ください。

これにより、企業はエントリーの数を追い求めることから解放され、「自社に合っているエントリーのみ」を集めることが可能になります。エントリーの「純度」が高くなれば、今まで大量エントリーに対応するために必要悪としてやむを得ず実施していた学歴フィルターも必要なくなるでしょう。

学生は自分に合っていそうな会社にフォーカスすることで、興味のない会社にエントリーすることや、偽りの志望動機を作ることから解放されます。
合わない会社へのエントリーを減らせば落とされる回数も減ります。
一人ひとり上位表示される会社(合っている会社)は違うため、「この会社に入れれば勝ち組」のような画一的な「就活偏差値」は意味を失い、内定をもらえた会社の数よりも、本当に自分に合った会社に内定をもらえたか、ということが重要になります。
なにより、
大学時代の貴重な4年間を、自分のやりたいことのために贅沢に時間を使って欲しい。と個人的には思っています。

これらはあくまで、理想論です。社会を変えるには今のMiRAVELはあまりにちっぽけで、自分が情けなくなることもよくあります。

でも一方で、リリース後半年でもうすぐ1万人の学生の方に登録して頂き、この構想を話した人事の方や人材業界の諸先輩方には共感・応援して頂き、少しずつではありますが、新しい新卒採用と就活の在り方【新卒一括採用2.0】に向けて、近づいていけそうな手ごたえを日々感じています。

最近は目先の就活支援や採用支援に必死でなかなかMiRAVEL開発の想いを語る機会がなかったので、ちょっと書いてみました~。

共感してくださる方、ご意見くださる方、企業・学生問わず是非お気軽にご連絡くださいませ~!!
フェイスブックやこちらのTwitterでDMお待ちしております!

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