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経済的自立を得たいなら「僕たちはガンダムのジムである」を読むべき理由


こんにちは。
私は40代でFIREして株と不動産運用しながら生活をしています。
※自己紹介の記事はコチラから

今回の記事では、これから経済的自立を目指す方にピッタリな本をご紹介しようと思います。


ー経済的自立


これは人により範囲や資産の在り方はことなると思います。

【経済的自由の例】
・FIREして悠々自適に暮らしたい
・サイドFIREでベストなワークライフバランスを保ちたい
・仕事をやめて投資家として生きていきたい

本記事では、ご飯を食べるため、生活を維持するために働くという領域から脱した状況を経済的自立と定義します。

むろん、もともと金持ち、すでに年収2000万以上、のような「いやいやもう自立してるじゃん」のような人は無視します。

そうではなく、大多数の人たち、つまりサラリーマン・公務員として働いている人(以下、僕たちジム)が、経済的自立を獲得するにはどうしたら良いかの視点で考察します。

さて、「僕たちジム」と言われても


ジムって何?


ここから始まってしまいますね?

そうなんです。初期ガンダムをご覧になってない方にとっては意味がわからないと思います。

ちなみに、今回ご紹介する名著「僕たちはガンダムのジムである(常見陽平著)」は、初期ガンダムを知らない人たちを


一切無視した、潔い一冊です。


もう完全に無視してます。

いやいやいや、ただ、ただですね。

著者の若者に対する強い気持ち(または愛情?)がビンビンに感じられる、笑いあり、感動あり、の名著であり、初期ガンダムをご存じなくてもご理解頂ける内容となっています。

この本の冒頭は「僕たちはその他大勢の一人にすぎない」というところからはじまります。

『最初に言っておく。僕たちは「ガンダム」のジムである。

僕たちはザクのようにワルにはなれない。いくら「ガンダム」が単なる勧善懲悪ドラマではないとはいえ、ザクはどちらかというと敵であり、悪者として描かれている。

(中略)だいたい、ザクほど出番は多くない。ザクですらないのだ。例えるならばジムのようなものである。

(中略)(ジムは)たいていは「やられ役」である。引き立て役とさえいえるだろう。

劇中では中盤から終盤にかけて大量に登場するのだが、時には背景ではないかと思ってしまうことさえある。』


「ジム、それは時には背景」


いきなり名言オブ名言で始まる展開に私はドキドキしました。

ジムとは?という問いに私が回答するならば、「ガンダムシリーズに出てくるガンダムの味方のロボット」です。

ただ、ガンダムの世界でジムが積極的に活躍している、敵を倒しているような場面は


一切、記憶にありません


トップ画の右側赤いロボット(シャア専用ズゴック)にやられている方がジムです。このようにあっさり敵ロボットにやられるザコキャラ、いや、ザコロボです。

そして、このズゴックにやられているシーンがジムの一番の見せ場なのです。

初期ガンダムの主役といえば、ガンダム。
次いでガンキャノン、ガンタンクがメインで登場します。


右からガンダム、ガンキャノン、ガンタンク

本書では部長をガンダム、課長はガンキャノン、そして課長にもなれない人たちをジムだと表現しています。

しかし、部長も大きな視点でみればただのジム。社長であってもただの雇われで、会長とかが君臨してるなら、もっと大きな視点でみればジムだと言えます。


「ジムであることを絶望するな」


「機動戦士ガンダム」はガンダムと次々に現れるジオン公国軍の新型モビルスーツとの決着シーンを中心に進んでいきます

残念ながらジムは背景映像でほとんどがやられるシーンばかりです。

背景画像として大活躍する大量の量産型ジム

そして、ガンダムは地球連邦軍でたったの1機、絶対的エースです。

むろん、劇中で描かれるのは華麗なガンダムの戦闘シーンばかりです。

絶対数で言うならば、そこまで描かれていない無数の量産型ジムと、ジオン軍の量産型ザクによって戦争は進んでいたはずなのに。

まるでジムの戦いはなかったことのようになっています。

そして、実際のビジネスもそのように動いています。

・企業の最前線では営業マン(ジム)が
・取引先の担当者(ジム)と商談をまとめてくる
・営業マン(ジム)は会社に戻り
・営業事務(まさにジム!)に事務処理を依頼する
・営業事務(ジム)は工場の担当者(ジム)に納品指示を出し
・配送ドライバー(ジム)は取引先の店舗の店長(ジム)に商品を届ける



まさに世の中ジムだらけ!!



でも、これが現実です。

みんなジムをザコ扱いします。しかし・・・実際は



ジムが世界のビジネスを動かしているのです



そう、ジムであること自体、誇りに思って良いのです。

ただ、ひとつだけ問題点があります。

実は世の中、実力も人脈も知識もないのに



「俺はガンダムだ」と思ってる人が多いのです



ガンダム気分で転職だ!起業だ!
と宇宙に旅立ち、
あっさり流れ弾に当たって玉砕するジム・・・・

筆者も私も何人もそんなジムを見てきてきました。

「起業」だの「フリーランス」だの、流行語に踊らされて抹殺されるジムは例外なく不幸です。

まず自覚したほうがいいのです。



僕たちはガンダムではない、ジムである



自分は天才で何かの才能があって・・・
潜在的ガンダムでは?
などと妄想しても何の意味もありません。

まず、自分がジムだと自覚すること、ここからスタートです。

もちろん、いずれガンダムになれる可能性は十分あります。
自分を諦めて惰性ジムでいるよりも、ガンダムを目指す人
チャレンジする人が好きだし、応援もしたい。

惰性のジムより、挑戦するジムを応援したい。

間違ってもお金に困ったからといって闇バイトに手を出してはいけません。

それはジムではなく、ザク(悪役)への道です。




どうやったらガンダムになれる?


会社では部長がガンダム、課長がガンキャノンだと言いました。

収入アップは、経済的自立への近道です。
収入アップは、出世したり収入が高い仕事に雇われることを意味します。

低収入ジムから高収入ガンダムになるにはどうしたらよいのか?

ガンダムになれる人はジムのときからガンダムを目指して行動しています。

少しずつ、自分がやれること、誰よりもうまくやれること、誰もできないことをやれるようになること、そのために行動し続けることが大切なのだと筆者は語っています。

ここで私から提案があります。



まずジムキャノンを目指してはどう?



肩にキャノン砲をつけたジムキャノン。

普通のジムと違って遠い敵も吹き飛ばせます。

ガンダム好き界隈では、砲撃特化の量産型!量産機なのに強すぎる・・・

などと高く評価されています。

他の惰性ジムとは違う成果を出す、これはビジネスも同じ。

他の人と違う知識や能力を使って、違う価値を生みだすことができる。他者がサボってる間に、差をつける。この普段の取り組みの差はウソをつかないのです。

僕たちはガンダムのジムだけど、ジムキャノンというひとつめの階段を着実に登る。

惰性ジムと違って、ジムキャノンはリモートワークを駆使し、効率的な仕事の進め方をするでしょう。

WEB会議でメインの人がしゃべっていても、手抜きすることなくワイプ芸をするでしょう。

なんでも良いので他者との差別化要因を明確にしていきます。

100人に1人のスキルを持てば1/100の人材になれます。
もうひとつ、100人に1人のスキルを持てば
1/100×1/100=1/10000の人材になれます。

こうすることで、レアなジムとなり、サラリーは上がります。

これからのジムキャノンの在り方を真剣に考える時代・・・

とにもかくにも、この本でジムの見方が変わりました。

今までジムのプラモは買ったことなかったけど、今度買ってみようかな笑



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