【ネガティブなひとりごと】ひとりになりたくなってしまう自分を認められない

数年ぶりにある友達と会った。

この春から東京に住み始める留学生の子だった。
お昼を一緒に食べる約束をした。
その子が住んでいる最寄りの駅で待ち合わせをして、別の路線の駅に歩いて行ってみよう、ということになった。

数年ぶりだから、近況を夢中で話した。
途中にあるお洒落な台湾料理屋でご飯を食べた。
別の路線の駅まで歩いて、ぶらぶらとお散歩を楽しんだ。
春休みだから人が沢山いて、沢山のアクセサリーや食べ物や古着の露店が出ていた。2人で露店をひやかして歩いた。
その子は露店で、気に入ったイヤリングを買った。
そして私が「今日はバイトがあるから、3時ごろに帰らないと」と言った。またその子の最寄りの駅まで歩いて、お別れした。

私はその子の最寄りの駅のベンチで20分程ぐったりしていた。
バイトがあると言ったのは嘘だった。
本当は夜に予定があるだけだった。

人と長時間行動を共にするとヘトヘトになる。

友人と会ったとき、自分1人で遊びに行くよりも、歩数や時間は少ないはずだった。それなのに、会ってしばらく時間がたつと、一刻も早くひとりになりたいと考えてしまう。

集団はもっと苦手だ。どこに自分がいていいのかわからなくなり、ずっと余計なことを考え続けてしまう。
ひさしぶりに会う友人も、定期的に会っている友人も、2時間くらい会えたら私には充分だ。

だから私は、友人と会う前や、最初の段階で、予定がなくても「予定があるから○○時まででいいかな」と言うことが多い。
集団の飲み会も、次の日のバイトが朝早いからと言い訳して、終電前に帰る。

そんな自分を認めることができない。

大学に入学して、自分がHSS型HSP(繊細だが、外に刺激を求めてしまう特性)であることを知り、今は徐々に自分の内向的な部分を受け入れていく努力をしている。

しかし友達に、予定がないのに予定があると言ったり、
一緒にショッピングをして解散してから、ひとりでゆっくり買い物をしたり、
会っている最後の方はずっと「早く帰りたい」と考えている自分を、
どうしても好きになれない。

人に相談すると、
「考えすぎだよ」「もっと気楽にやればいいのに」
と言われる。それができないから悩んでいるのだ。

こんなに悩んでも、人と行動することは捨てたくない。

浅草ビューホテル。友達がさそってくれた。私一人じゃ絶対泊まらないが、みんなで夜更かしして、朝はおしゃれなパンを食べて、最高に楽しかった。しかし、次の日は一日寝ていた。

HSS型HSPは繊細だけど外部に刺激を求めるという、相反する2つの側面を持っている。

人と行動することによって得る学び、刺激、発見は大きいと私は強く感じる。
私は友達から、自分が想像してもいなかった面白そうな行ってみたい場所、やってみたいことを提案されることが多く、そんなときはすごく楽しい。
たとえその後、疲れから寝込んだとしても、そんな友達との遊びはなくしてしまいたくない。

繊細で、人といると疲れてしまう自分も認めてあげることが大切なのだと思う。
いつか、内向的な自分も、外に惹かれる自分も、どちらも等しく認めてあげたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?