ジロー@インフィニテック

東京都内でWeb系のアーキテクトをしています。クラウド、アーキテクチャ、設計、AI基盤…

ジロー@インフィニテック

東京都内でWeb系のアーキテクトをしています。クラウド、アーキテクチャ、設計、AI基盤構築などが仕事。フロントエンド〜バックエンド、要件定義〜リリース、保守まで経験済み。楽しみながら励んでいます 2児の父で、絶賛子育て真っ最中、妻と二人三脚で楽しくも大変な日々を過ごしています。

最近の記事

なぜ依存を注入するのか DIの原理・原則とパターンを読んだ

SNSでこの本を見かけ、ニッチな話題だと思ったのですが、DI周りについて整理できていないと思い読んでみました。結果としてはニッチではなく、ソフトウェア設計に関する本で、私としては良い整理が出来ました。 C#という事で、あまり慣れていないのですが、Javaは理解していたため、そんなに労せず読めました。ただUWP周りが初見だったので、じっくり読まないと分からず、そこだけ少し時間がかかりました。 DIというとDIコンテナのイメージが強かったんですが、章としては最後にあるだけで、

    • S3のイベント通知でAWS Batch on Fargateを実行する

      前回はS3のイベント通知で、Lambdaを実行するというパターンをやってみましたが、今回はAWS Batch on Fargateを実行するというパターンをやってみました。 AWS Batchの概要AWS Batchは、ジョブを実行するためのサービスです。AWS Batchの主な構成要素は、ジョブ定義、ジョブキュー、コンピューティング環境になります。 ジョブ定義は、ECSで言うとタスク定義のことで、ジョブ定義を作成するとECSでタスク定義が作成された状態になります。 ジ

      • S3のイベント通知でLambdaを実行する

        S3のイベント通知で、Lambdaを実行するというよくあるパターンをやってみました。SQSを間に挟むのや、そこからAWS Batchを実行するパターンも合わせてやっていたので、それも別途上げようと思いますが、ひとまず一番シンプルなパターンからです。 処理の流れS3バケットにファイルをアップロードする Lambdaが実行される Lambdaでファイルをダウンロードする Lambdaでダウンロードしたファイルを加工する 処理後のファイルを別のS3バケットにファイルをアッ

        • AWS CDKでAmazon EventBridgeのルールの入力トランスフォーマーの設定

          背景AWS CDKでEventBridgeのルールの入力トランスフォーマーを設定したいケースが発生しました。ネットで調べたところ、CfnRuleでの設定の記事はいくつかあったのですが、L2コンストラクタでの方法が見つからずといった状況でした。CDKソースを見てみると出来そうな感じなので、粘っていたところ以下のGitHubのイシューが見つかりました。 このイシュー自体は別の問題に対して上がっているものですが、Generated YAML:の部分を見ると、生成されたCloud

        なぜ依存を注入するのか DIの原理・原則とパターンを読んだ

          CloudFrontとWAFでフロントエンドとAPIを保護する

          CloudFrontにWAFを設定してフロントとAPIを保護するというのをやってみました。画面としては以下のような画面で、ボタンをクリックするとユーザー情報を取得して一覧を作成する簡単なものです。 ユーザー情報は以下のAPIから取得しています。 https://jsonplaceholder.typicode.com/users 構成構成としては以下の通り。 フロントエンドフロントエンド用に作成するリソースは、フロントエンド資材を配置するS3バケットだけです。 S3バ

          CloudFrontとWAFでフロントエンドとAPIを保護する

          CloudFront Functionsでリダイレクトする

          CloudFrontでのリダイレクトをCloudFront Functionsでやってみました。 構成構成としては以下の通り。オリジンを設定しないとCloudFrontのディストリビューションが作れないので、S3を設定しています。 オリジンS3バケットの作成まずは、オリジンとなるS3バケットを作成します。 バケット名を入力して、それ以外はデフォルトで大丈夫です。 バケットが作成されたら、バケットの詳細画面に入ります。 アクセスが来た際に表示するHTMLファイルをアッ

          CloudFront Functionsでリダイレクトする

          「単体テストの考え方/使い方」を読んだ

          買ったはいいが、1年ほど寝かしていた本をやっと読み終えました。単体テストの本を読むのは久しぶりでしたが、ソフトウェアアーキテクチャあたりも踏まえ、良いテストについて書かれていて、個人的にはとても納得感のある良い本でした。 個人的な頭の整理と感想なので、図やコードなどはほぼ無いです。 単体テストについて私の思うところ開発プロジェクトにおいて、自動の単体テストを書くというのは、ある程度認知されてきたかと思いますが、実際には上手く運用できていないケースも多いのではないかと思いま

          「単体テストの考え方/使い方」を読んだ

          Amazon Bedrockのログ設定

          前回は「Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ AWS環境の作成 ~」ということで、AWS上で動く環境を作成し、Bedrockからの回答を画面に反映するところまでをやってみました。 今回はログの出力についてやってみたいと思います。 構成図ログの種類Bedrockのログの出力先としては、S3、CloudWatch Logsの2種類があります。 S3は主にログの長期補完やデータレイクとして利用し、Athena、Redshift、QuickSightなどから利用

          Amazon Bedrockのログ設定

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ AWS環境の作成 ~

          前回は「Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用フロントエンドの作成 ~」ということで、ローカル開発用のフロントエンドの作成をし、ローカル環境(一部AWS)で動作確認が出来るところまでをやってみました。 本記事では全てのリソースをAWSに作成し、AWS上で動く環境を作成し、Bedrockからの回答を画面に反映するところまでをやっていきます。 構成構成としては以下の形です。 ローカル環境との違いは、フロントエンドの資材がローカルではなく、Clo

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ AWS環境の作成 ~

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用フロントエンドの作成 ~

          前回は「Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用バックエンドの作成 ~」ということで、ローカル開発用のバックエンドの作成をするところまでをやってみました。 本記事ではローカル環境用のフロントエンドを作成し、バックエンドと繋いで実際にBedrockからの回答を画面に反映するところまでをやっていきます。 構成構成としては以下の形です。 主要ライブラリVite バンドルツールとしてはViteを利用します。 起動の速さ、デフォルトでのTypeSc

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用フロントエンドの作成 ~

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用バックエンドの作成 ~

          前回は「Amazon Bedrockを使ってみた」ということで、AWSコンソール上で利用してみるところまでをやってみました。 本記事ではローカル環境用のバックエンドを作成するところまでやっていきます。ローカル環境と言いつつも、Cognito、Lambda、Bedrockについては、AWS側のリソースを作成する必要があるため、完全なローカル環境は難しいですね。とは言え、AWS上でもローカル環境用リソースを用意しておくことで、本番環境などに影響を与えることなく、開発を行えるので

          Amazon Bedrockをアプリと繋げてみる ~ ローカル開発用バックエンドの作成 ~

          Amazon Bedrockを使ってみた

          最近、生成AIの盛り上がりにのってAmazon Bedrockを色々と試してみています。 初回となる今回は、Amazon Bedrockの簡単な紹介から始まり、AWSコンソールで使ってみる、というところまで。 次回以降は、実際にアプリとの連携という実務的な部分にフォーカスします。 Amazon Bedrockとは?Amazon Bedrock(以下、Bedrock)は、2023年9月28日に一般公開され、10月3日より東京リージョンでも利用可能となったAWSが提供する生成

          Amazon Bedrockを使ってみた

          note、初めるってよ

          皆様、初めまして。 東京都内でWeb系のアーキテクトとして働いているジローと申します。 ジローについては、本名とは全く関係ないですが、IT業界に転職したときの会社の同僚から、ジローと呼ばれていたのが由来です。 Qiitaなどでは記事を書いたこともあるのですが、会社としてnoteでやっていこうという方針が決まったので、心機一転、こちらで技術関連の記事を書いていきます。 書くことテーマとしては主に、クラウド、アーキテクチャ、設計、AI関連などを書いていこうと思っていますが