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若いうちの苦労は買ってでもしろ

人生の前半は、能力主義にがっつり乗っていていいと思います。
大きな夢を掲げて、力いっぱい進んでいく。時に壁にあたるのも、また人生の醍醐味と言えるでしょう。
一方、人生の途中ぐらいからは思い通りにいかなかったり、社会のさまざまな制約の中で、自分の限界を知ったりすることも増えていきます。
そうしたら、能力主義を降りて、自分に合う多様な価値を探していくほうにシフトするのがいいのではないか、と。
この2つの物語を両方抱えながら生きていくのが、能力主義の社会を生きていく現実的な方法ではないかと、僕は思います。

【為末大】能力主義の世界を、君たちはどう生きるか

若さは、無限の可能性とエネルギーを持つ。それゆえ、年老いてからよりも、この時期にこそ夢や目標に向かって一心不乱に努力を積み重ねることができる

しかしこの努力は決して楽なものではない。本当に必要な努力は血反吐を吐くような苦しい日々を過ごすことであり、それを乗り越える経験こそがなにものにも変え難い価値だ。このような経験は、若さでしか得ることができない貴重なものである。

ビジネスにおいても人生においても、失敗は避けられないもの。しかし同時に失敗から学ぶことは極めて重要だ。失敗は新しい視点や考え方を提供してくれる。それは新しいチャンスや機会を生み出す可能性がある

ハワード・シュルツは、スターバックスでエスプレッソドリンクを提供するアイディアを提案したが拒否された。その後独立して自分のカフェを始め、その後スターバックスを買収し、シアトルのコーヒーショップに過ぎなかったスターバックスを、世界的な規模に成長させた。

ウォルト・ディズニーは若い頃、新聞社から「創造性がない」として解雇された。しかし、その後アニメーション業界を革命化し、ディズニーワールドやディズニーランドなどのテーマパークを開発した。

スティーブ・ジョブズはAppleから解雇された。その期間にピクサーを立ち上げ、NeXT Computerを立ち上げ、AppleにNeXTを売却して復帰し、その後同社を世界一の企業と至るまでリードした。

偉大な経営者も若い頃に、地獄のような日々の中で、血反吐を吐くほどの努力を重ねている。若いからこそできる無限の可能性とエネルギーで、一心不乱に努力を積み重ねた。失敗の中から学び、それを成功へと変えた。

現代は変化が激しく、個人の能力やスキル、そして経験が何よりも求められる時代である。そして個性や独自性が非常に重要となる。若い頃の努力や経験は、このような時代を生き抜くための武器となる。自分自身を成長させ、新しいチャンスや機会を生み出す可能性がある。将来の成功のための礎となる。

若いからこそ、苦労は買ってでもしろ。年長者と違って知恵や知識がないからこそ、血反吐を吐くような努力によって前進し続けることが大切である。


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