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モノからコトへ 〜現代のビジネスにおける体験価値の重要性〜

✔︎ 消費者は製品の機能を超えた体験価値を求めている
✔︎ イノベーションは消費者により良い体験を創出すること。これがブランド価値を高め、顧客ロイヤルティを築く
✔︎ 変化に適応し、消費者の心を掴む企業だけが、競争の激しい市場で生き残り、繁栄することができる

#イノベーション #コト消費 #体験価値


モノ売りからコト売りへのシフト

戦後焼け野原からの高度経済成長期は、モノが存在しなかった。だから良いモノを作れば売れた。その成功体験から高性能な製品を大量生産し、大量消費させることに重点が置かれていた。

しかし、現代はモノが溢れる時代になった。その結果、消費者のニーズは大きく変化している。今や消費者は、単なる製品の機能性を超えた「体験価値」を求めている。

製品そのものだけでなく、それを取り巻く全体的な体験が、消費者の購買行動を左右するようになっている。企業にとって、この変化は従来の製品中心のアプローチから脱却し、消費者の感情や体験に焦点を当てた戦略を採用する必要がある。しかしまだまだ目を覚ましていない企業も多い。

体験価値の創出が競争優位の確立に繋がる

イノベーションは、まさに単に製品を提供するだけでなく、消費者にとって意味のある体験を創出することだ。言い換えるのであれば「現在の当たり前の体験を否定し、未来の当たり前の体験を創出する」ことがイノベーションだ。

それは、消費者が製品を通じて得られる感動や満足、快適さが、ブランドの価値を高め、長期的な顧客ロイヤルティを築くことそのものだ。このプロセスは、製品のデザインからマーケティング、アフターサービスに至るまで、企業のあらゆる部門に影響を及ぼす。

消費者の期待を超える体験を提供するためには、あらゆる部門においてイノベーションが必要となるのだ。それがそのまま差別化要素となり、市場での競争優位を確立することに繋がっていく。より良い体験によって積み重ねられたブランド・エクイティこそが、競争優位の源泉となる。

時代の変化へ適応する経営戦略の見直し

ビジネスは常に時代の変化に適応し続ける必要がある。イノベーションへの挑戦を避けて通ることはできない。全ての企業は従来のビジネススキームの見直しが迫られている。

エッジにおける顧客起点でのイノベーションの種の発見と、顧客中心の思考によるイノベーションの創出。またそれに伴って顧客に感動や喜びを提供し、長期的な関係を築く。それを経営の中核に添えて、しっかりと目指していかなければならない。

この変化に適応し、消費者の心を掴む企業だけが、競争の激しい市場で生き残り、繁栄することができるだろう。経営戦略も従来通りのものから、この変化に対応したものへと見直していかなければならない。


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