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【台湾のジャズライブ】Nomads Factory

台湾で最も活躍しているサックスプレイヤーの1人に、謝明諺がいます。彼はたくさんの演奏活動を繰り広げていますが、このNomads Factoryもその一つです。

このプロジェクトはフランスのピアニスト/作曲家のLionel Pinard(中国語では李歐)が、自らの音楽を台湾のミュージシャンとのコラボレーションで演奏しているものです。曲風はイメージとしては東ヨーロッパやアフリカの民族音楽をモチーフにした地域性の濃いもので、台湾で聞く他の音楽とは非常に異なっています。特徴的なのはヨーロッパ的なダンス音楽のルーツを感じることです。聞いていると今にも踊りだしたくなるような雰囲気で、実際にライブハウスでは踊りだすリスナーがたくさん現れます。このノリはスイングダンスのものとはまた違う、何というか根源的なダンスに誘うリズム感という雰囲気があります。

共演しているミュージシャンは、謝明諺と王群婷はヨーロッパで、林偉中はアメリカでジャズを学んだというメンバーです。このような音楽にも柔軟に対応できるということでプロジェクトに加わっているのでしょうね。


NoMads Factory upcoming concerts: Dec.03 (Fri.) 9pm @Sappho Live Jazz Dec.11 (Sat.) 5pm in Daan Park @...

Posted by NoMads Factory on Tuesday, November 30, 2021

ピアノ/アコーディオン/作曲:Lionel Pinard 李歐

サックス:謝明諺


ベース:王群婷

ドラム:林偉中

このプロジェクトは、現在Sapphoをベースに毎月一回のペースでライブを行っています。固定客がついていて、この独自なリズムの音楽を楽しんでいますね。

Sapphoは、僕のみるところ現在台湾で最も勢いのあるジャズのライブハウスです。その理由は若いミュージシャンの圧倒的な支持にあります。毎週火曜日のジャムセッションはミュージックチャージなし、ミニマムチャージドリンク一杯で参加できるとあって、若いミュージシャンがこぞって参加しています。またSapphoで見いだされ、後に一流に育ったというミュージシャンも何人もおり、多くの台湾のジャズミュージシャンを育てたインキュベーターでもあります。
火曜日のジャムセッションには日本人ベーシスト池田欣彌さんがホストミュージシャンとして活躍しています。最近は、木曜日をブルースジャムセッションとしていますね。日本人ミュージシャンにももっと参加して欲しいジャススポットです。

台湾ジャズ指南

FBで"台湾ジャズ指南"というグループを作っていて、こちらではタイムリーな台湾のジャズライブの情報などを発信しています。FBを利用している方はこちらもご覧ください。

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