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【台湾のジャズライブ】林華勁カルテット

“tri-polar syndrome”


林華勁は2019年にオリジナルアルバム“tri-polar syndrome”を発表しました。中国語では“爵症”と書いています。爵は中国語でジャズのことを爵士と書くことから来ています。ですので“ジャズの病”、或いは“ジャズにはまった”といったようなニュアンスの造語です。

彼は特にアメリカのニューヨークのジャズを好んでおり、リズムが複雑で、ハーモニーが非常にモダンな響きの音楽を演奏しています。下に彼の編曲したFly Me To The Moonを紹介していますが、オリジナルのコード進行とはかなり異なった、不思議な浮遊感を持った音楽になっています。

台湾のミュージシャンの間でよく使われるキーワードに“奇数拍”があります。日本語では変拍子でしょうか。ことさらに奇数という言葉を使うのが面白いですね。5拍子や7拍子から13拍子、15拍子などというのも聞いたことがあります。この様な基本的に複雑なリズムを、さらに変化に富んだ切り分け方をして、面白いリズムを作り出しています。

このアルバムではこのようなアイデアを積極的に使って、非常にチャレンジングで刺激的な音楽になっています。

ここで共演しているミュージシャンはこのような人たちです。林華勁のこのような音楽と親和性があるミュージシャンたちですね。

共演ミュージシャン

ビブラフォン:蘇瑜涵Yuhan Su 

ベース:紀安Julian Wittich

ドラム:黃子瑜Fish Huang

ベース:藤井俊充 Toshi Fujii

ドラム:陳信介 Jimmy Chen

フルート:張瑛蘭Ing-Lan Chang

ベース:謝宗翰 Han

ドラム:Pierre Hurty

Bluenote Taipei

後半の演奏は多くが台北のBluenoteで演奏されていますね。このお店は現在の台北では最も古くから営業しているジャズを専門に演奏しているライブハウスです。月曜日にお休みがある以外は毎日のようにジャズライブを行っています。ベテランの演奏も新人の演奏もあっていろんな楽しみ方ができます。

最寄りはMRTの台電大樓駅。台湾大学と師範大学の近くで若者が多い街です。

 

【Bibe】

【Fly Me To The Moon】

【Le Mythe de Sisyphe】

【34E Blue】

【Song for Untitled Movie】

【0924K】

【0924Snail】

【Farewell, My Funny Friends】

【Copy Cat】

【Five Degrees of Separation】

【Song for Untitled Movie】

台湾ジャズ指南

FBで"台湾ジャズ指南"というグループを作っていて、こちらではタイムリーな台湾のジャズライブの情報などを発信しています。FBを利用している方はこちらもご覧ください。 

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