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【台湾の面白い建物】富基漁港

台湾の北海岸にある漁港の海鮮市場です。遠くから見たときに、いったいこれはなんだ?フジツボのような屋根はいったい何をデザインしているんだと興味津々でした。

それが、中に入りインテリアを見て納得しました。鉄骨構造で組柱を使い、その部分でトップライトとしたり、換気扇としています。これが内外の空間をつなぐデザインのポイントとなっているわけです。これはなかなか面白いアイデアです。

この建物は、国際コンペを実施し、スペインの建築家の案が採用されたそうです。このようなコストパフォーマンスを求められるローコスト建物に対し、このようなアイデアを提案しそれを実現しているのは、なかなか面白い現象です。

市場の内部

細い鋼管の組柱が特徴的な空間になっています。

丸く作られたテナントスペース

円形の空間がまだ伽藍堂でした。コンビニなどが入るイメージなんでしょうけど、まだ場所柄テナントは二の足を踏んでいる様子です。使いづらいということもあるかも。

組柱の上を見る

外観から見るソンブレロの様な形は、内部ではこの様になっています。

組柱の機能

組柱の上はいくつかの機能を持っています。ここは単純なトップライトですね。

外観近景

屋根の形状に合わせて、外壁面もグネグネと波打ってます。

廊下の真ん中に組柱

こんな風に廊下の真ん中に柱のある箇所もあります。どうもこの柱がポイントなので、常にこのように表れてくる設計にしている様ですね。

フードコートでの組柱

これだけ広いスペースだと、こんな柱があっても違和感はありません。




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