【明清交代人物録】フレデリック・コイエット(その三)
コイエットは、バタヴィアに戻った後すぐにタイオワン商館に副長官として派遣されます。これはタイオワンと長崎の業務が関連していることから、双方の仕事に通暁するようにという、バタヴィア本部の配慮なのでしょう。
ここで、コイエットはタイオワンのオランダ商館の現実に直面することになります。それは、中国大陸の鄭家軍、台湾の漢民族の移民、そしてオランダ東インド会社の内部組織の全てに関わる問題であり、後に彼が最後のタイオワンオランダ商館長となる運命に直接つながっていきます。
商館長フェルブ