【明清交代人物録】洪承疇(その十八)
ここで、僕がこの人物に興味を持つきっかけとなった、晉江の黃家が洪承疇にアプローチして、明朝の行く末を占っていたのではないかと言う想像について書いてみます。
政商
中国の封建時代の商売というのは、皇帝専制政治の元で行われるとても人治的要素の強いものでした。ですので、商売を行うためには地方政府から中央政府、表に出てくる官僚、その裏で暗躍する宦官と東廠(秘密警察)との繋がりを保つ必要があります。彼らに賄賂を贈り、様々な便宜を図ってもらえる様にしておく。その様にしないと、いつ自分