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【雑記】便利じゃないけど不便でもない本当の島暮らし

テレビ番組で離島の暮らしを放送するとき、総じて信号機がないとかコンビニがないとか島の生活の不便さにフォーカスして放送されますよね。これらは主に本土で暮らす人々が番組を観ることを想定して制作されているので、視聴者の目を引きたいがゆえに便利と不便のギャップを強調してるのかもしれません。

しかしながら、10年前と比べて高齢者でもそのほとんどがスマホを所有している昨今、多くの人々は日常的にネットショッピングやSNS、オンライン学習、動画視聴などのサービスを利用しています。昔であれば、これらのサービスを利用するためにお店や施設などに出かけなければなりませんでした。

今はどうでしょうか。情報を得るための雑誌はもう必要なく、書籍もデジタルの方が何冊も持ち運びができますし、レンタルビデオ店にも足を運ばなくなりましたよね。つまり、自宅でほとんどのことが完結してしまう時代になってしまったのです。もちろん、仕事においてもです。

そして、当然ながら私たちが拠点とする大崎下島でもテクノロジーの恩恵を享受しています。前置きが長くなりましたが、今回は大崎下島での島暮らしの実態についてお伝えしたいと思います。

実態①Amazon普通に届く!

多くの人は島と聞くと船で渡らなければならないと思いがちですが、大崎下島までは本土からいくつかの橋で繋がっていて、本土の街と比べて配送に多少の時間はかかりますが、気にならないレベルで普通に荷物が届きます。

ですから、お店に行って目で見て直接買いたい物以外はAmazonで事足ります。今時、生鮮食品や靴なども不便なくオンラインで購入ができるので、私なんかは逆に直接買いたい物の方が少ないです。

実態②PayPayが使える!

なんとですよ。瀬戸内海の真ん中にある島でもPayPayでの支払いが可能なんです。人口1500人ほどの島でもキャッシュレス化を進めてくれるソフトバンクさんの営業力には本当に驚くばかりですが、これならもし現金を持ってない場合でも安心ですよね。

とはいっても、買い物ができる場所がAコープぐらいなもので、買える物は食品や生活用品などしかありません。そもそも島内でお店自体が非常に少ないので、あしからず。

実態③光通信は来年3月までに整備される!

これは、「便利になる」という話ですが、島で活動を始めてからずっと悩まされてきた問題がいよいよ解決されるときが来ました!本土で生活をしていると光通信は当たり前で、初めて島に訪れた際は、まだそういう場所もあるのかと驚きましたが、それからずっとこのときを待っていました(笑)

なので、島に居る間はポケットWi-Fiかテザリングを常用しているのですが、それもあまり安定感はありませんので、オンラインミーティングになると途切れ途切れになってしまいがちです。もちろんYouTubeなどの動画もその調子なので結構なストレス。ですが、来春からはネットフリックスも楽しめるようになり、もはやエンタメにも困ることはありません!

実態④本土に掛かる橋は有料, コンビニなし, 水洗トイレじゃない家も

もちろん島には不便な部分も依然としてあります。まず、本土と下蒲刈島に架かる安芸灘大橋が有料であることです。軽自動車でも片道570円も取られます。回数券として購入すれば安くはなりますが、それにしても高いなと感じてしまいます。

また、セブンイレブンやローソンなどのコンビニはとびしま海道に1店舗もありません。よって、ATMはゆうちょ銀行頼みです。さらに、空き家はたくさんあってもそのほとんどは水洗トイレではありません。いわゆるボットン便所です。これについては多くの方にとって抵抗があるのではないでしょうか。

まとめ

以上のように、買い物や映画はネットで楽しみ、外食やコンビニにはほとんど行かない人などは島でも都市部と同じように生活が送れます。しかも、一軒家の賃料の相場は、5000~20000円の間なので毎月の固定費は想像以上に掛かりません。アパートではなく一軒家ですよ。

野菜や果物、お魚、お肉なども近所の方から分けてもらえることも頻繁にあります。それもちょっとの量じゃないんです。みかんの季節になるととんでもないことになります。食べても食べても一向に減りません。さらに、消費ばかりではなく、畑での野菜作りや魚釣りをすることで生産のある生活も送れます。

このような生活をしているとお金も自然と貯まっていきますので、旅行やサイクリングなどの趣味にお金をかけたい人にはピッタリなライフスタイルと言えます。無理して家賃の高い都市部で暮らさなくても、そのような人たちは都市部と同じように暮らせます。興味がある方は是非この島に来て、島暮らしを体験してみてください。

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