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カテゴライズが難しい記事です。 敢えて言えば、「自分がいつでも読み返したい記事」かな? のちのち考えます。
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2020年3月の記事一覧

元「商業ライター」が、「小説」に挑戦する【備忘録】

■序「明日から頑張る」。
じゃなくて、二月に覚醒してから頑張ってる。少しずつ。
具体的な内容は、目次でも見りゃいいんじゃね?

「読む人」さんから買った、下記のテキストを読んだんよ。

はあ? ステマだと!
お前ら、今まで書いてきた俺の「#喜多仲ひろゆの現在」が付いてるハッシュタグの記事を、全部読み直してから来い! 話はそれからだ。
※ここで「喜多仲ひろゆの原罪」って変換されて、落ち込んだりもした

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アランとメランの恋物語

最近心に響いた、会社の先輩女子との会話――。
「キタナカさんは結婚してないんですよね? 『独身貴族を謳歌』って感じですか?」
そんな事無いですよ。こんな会社に居ると、女性に興味がなくなります。
若い内か、結婚してから入るのが正解ですね。
「あはは」
もうね、俺の脳内辞書アプリには「恋愛」って単語は登録されてないですからね。
「えっ? それは大変だよ、すぐ『インストール』しないと!」

こういう切り

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【ミニマム推理小説】キタナカ家の日常

「珈琲が、無いっ!」

 彼女の声が、決して広くはない我が家の居間に響いた――。
 私は彼女が言っている言葉の意味が分からず、眠い目をこすりながら自室から居間へと向かった。彼女は通常時は声が小さいくせに、狼狽すると大きな声を上げるので異常事態であることは間違いがないだろう。

「どうしたんだい? 『珈琲豆が切れた』って訳じゃあ無さそうだね」
 意識して、ゆったりとした口調で彼女に聞いてみた。
 今

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かなしきDelusion

痛いのって結構好き
「私は生きているんだ」って実感できるから

刃物で傷つくのが好き
傷口の脈動がイヤでも自分の生命を感じさせてくれるから
偏頭痛がこめかみの辺りにズキンズキンってくるみたいに
極限まで走った後に、耳鳴りと一緒に聞こえる鼓動みたいに
傷口は、押さえる手に伝える
私の脈動を
私の脳内に溢れるアドレナリン
その時が私の至福の時

だからってSMとかっていう「安心」を内在した痛みは好きじ

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【サイバー小噺】演目「チップが怖い、紙好き男」

テケテンテケテンテケテン……(SE)
えー。この世の中には「十人十色」の言葉の通り、色んな人がおりまして。
ある奴ぁ「金や名誉よりも『背丈』が欲しい」なんて言い出すし、「君さえいれば僕は幸せだ」なんて、歯が浮いっちまいそうな浪漫チックな言葉を、平気の平左で言えちゃう奴もいる。
大体、アタクシに言わせてもらえりゃあ、「本当の」幸せとか自信なんてものはね。最初っから、ありゃしないんだよ。
そんなの探し

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ユーガッタ真実

あ~、セックスしてぇ。
「それは本当かの?」
うわっ! 誰だアンタ?
「わしかの? わしはお主らが俗に言う『神様』じゃよ。キタナカよ、お主は選ばれたのじゃ。わしは、お主の願い事を叶えに来たのじゃ」
あ、もしもし警察ですか? 俺の家に「自称、神様」の不法侵入者が……。
「うをっ! 無駄に素早く国家権力に助けを求めるでない!」

大体さ、俺の部屋に突然現れるのは「お節介な幼馴染」か「恩返しに来た猫耳メ

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囀鬪蟲のサンバ

貴方と私が、夢の国。
林の小さな教会で、結婚式をあげました。
照れてる私に、蟲たちが耳元で囁くのです……。ギチギチと不快な音をたてながら。
「やめちまえ、死んじまえ。そして、連れ合いを差し出せ。屍を俺たちに喰らわせろ」ってね。

赤・青・黄色の燐光が定期的に明滅する、ひときわ巨大な蟲。
大きい……。
他の禍々しい蠱たちに較べ、その存在感は神々しさすら感じる。
その「囀鬪蟲」が進み出ると、他の蟲達は

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【痛快FLASH漫画】頑張れ!美画ちゃん【第一話】

えー皆様がた。
大っっ変、お待たせいたしました。
ご待望の「頑張れ!美画ちゃん」が日本でも読めるようになりました。
三週連続で全米No.1ヒットを叩き出し、プレ試写会では失神者続出。
モンドセレクションで金賞を受賞したキラータイトル。
「お兄ちゃん、痛くしないで!」でノーベル文学賞を惜しくも逃した(というか、作品自体を書かなかった)、キタナカヒロユ氏が渾身を込めて書き下ろした原作! 波乱万丈のスト

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