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ノベル版「Parallel World」- [第3章] おはようの歌

原作: みるくかふぇ、設定協力: ひぃ熊、キャラクターデザイン&イラスト: 水野色

曲名「おはようの歌」、作詞: ひぃ熊、作曲: みるくかふぇ

■ストーリー

昨夜からの雨は、夜が明けてもしとしとと降り続ける。オレンジの傘が公園で一輪の花のように咲いていた。

「ここなら誰にも聞かれずに済むのよね」

ため息混じりに傘の主は呟く、めぐみだ。人前で自分を表現できないめぐみにとって、誰もいない場所は唯一自分を安心してさらけ出せる場所。歌を歌いたいときは決まって、誰もいない時間帯のこの場所へやってくる。

昨日の出来事が頭を過ぎる。

「KAKOさんの様に、人前で心の声を歌に託して出すのは私には無理。でも今・この場所なら、振り絞る勇気は少なめでいいよね」

そうしてめぐみは小さく歌い出す。めぐみ本来の声は伸びやかで優しい。誰もいない安心した状況であれば、優しい彼女はその温かな歌声を明るく表現することができるのだ。

「おはよう、小さな傘はオレンジ。おはよう、私だけの時は回る。おはよう、応える鳥のさえずり。おはよう、誰も見ない、私だけの場所」

薄暗く霧のかかった公園の景色とは対照的なめぐみの声は、その声を求めていた少女の耳へと届く。

「……この声は、GUMIさん? 牢に捕らえられているはずなのに? この霧の中にいるの?」

少女は霧の中へ、導かれるように足を進める。2人が出逢うまで、あとほんの少し。

■キャラクター紹介

めぐみ紹介
クララ紹介 -
GUMI紹介
KAKO紹介
闇の音楽王紹介
ダークノート紹介

※この作品はみるくかふぇが制作した音楽アルバム「Parallel World」の原作ストーリーです。アルバム「Parallel World」はSound Cloudでの無償公開(ストリーミング視聴のみ)のほか、サブスクリプションサービス各社での配信、BOOTHでのダウンロード販売/CD通販を行っています。
Parallel Worldアルバム情報: https://note.com/hiroys_milkcafe/n/na13b39e4b322

※この作品は二次創作です。作中に登場する人物「GUMI」は株式会社インターネットが販売する製品「メグッポイド」の愛称ですが、販売元は当作品とは無関係です。また「メグッポイド」の商標・キャラクター等は販売元に権利があります。

ノベル版「Parallel World」目次
https://note.com/hiroys_milkcafe/m/m09bbd902a64d

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