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SLUSH2022に参加致しました

東京大学アントレプレナーシップ教育デザイン寄付講座の派遣により、2022年にヘルシンキで開催されたスタートアップイベントSLUSHに参加して参りました。

1. 活動報告
11/16(水)朝に空港着。夕方に北欧の投資家による交流パーティ「Nordic VC Drinks」に参加。夜は「KNIGHTS OF NORDICS 10th ANNIVERSARY!」に参列、SLUSH前夜祭として現地や海外から有力関係者が集まった。
11/17(木)はマリンテックに特化したノルウェーのインパクト投資家が主催する「Katapult Impact Breakfast」に出席。午後は、SLUSH会場にて現地スタートアップ研究者と意見交換の後、アールト大学に移動して日本人留学生をヒアリング(九州大学派遣メンバーも同席)。夜は「#NinjaNight @ Slush '22」に参加し、投資家や日本関係者らとネットワーキング。
11/18(金)はSLUSHメイン会場にてブースを周り、サイドイベント「A Brave New World for Deep Tech // Slush Side Event」や「Startups for Sustainable Development by Google」に出席、参加者とはClimate Tech領域やインパクト投資動向に関する情報交流。
11/19(土)は参加メンバーと市内で合流して空港へ移動、夜行便にて翌日帰国。

2. 学びと感想
 まず、フィンランドや北欧独自のエコシステム創出に至った経緯が印象的であった。特にノキアショックを経験した人口550万人の国フィンランドにとっては継続的な産業振興と雇用創出は死活問題であり、学費を無料とした大学と企業間を行き来するキャリアパスや、現地スタートアップのEU市場への積極進出等に繋がる。また、スウェーデンとロシアに挟まれた同国近代の歴史や国民性も伺い知ることができた。

 また、金融業界の環境や気候変動(Climate Tech)といったテーマに対して意識が高く、ESGや社会的インパクト投資(impact investing)といったワードが関係者より聞かれた。SLUSH会場の外では専門的なコミュニティの集会が多数行われており、エコシステムの多重性と専門性が感じられた。同時に、いわゆるインターネットベンチャー中心のVCファイナンスの適用が難しい事業領域のファイナンス支援の議論は深堀りされており、今後も欧州が環境イニシアティブを取っていくことが予想される。

 最後に、北欧のスタートアップエコシステム関係者は総じて日本に対してオープンマインドで好意的であり、早くから日本から進出した投資家や交流を維持しながら深めてきた皆様の尽力が背景にあると思われるため、我々も頭が下がる思いであった。

Nordic VC Drinks
KNIGHTS OF NORDICS 10th ANNIVERSARY!
Aalto University (アールト大学)
Katapult Impact Breakfast
SLUSHサイドイベント

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