岩田紘宜

東京大学工学系研究科博士課程/未来ビジョン研究センターRA。東京大学大学院修了後、プラ…

岩田紘宜

東京大学工学系研究科博士課程/未来ビジョン研究センターRA。東京大学大学院修了後、プラントエンジニアリング会社、ベンチャーキャピタルを経て、現在は気候変動とイノベーションを研究しています。

最近の記事

EDITS 2023年次会合 参加報告

1.はじめに  2023年, 国際応用システム分析研究所(IIASA)及び地球環境産業技術研究機構(RITE)の主催する2023年EDITS年次会合に参加させて頂いたので, ご報告させて頂きたい. 2.EDITS はじめに、EDITSとは, "Energy Demand changes Induced by Technological and Social innovations"(技術革新と社会革新によるエネルギー需要の変化)の略称で, エネルギーの需要側研究と政策支

    • 気候テックイノベーション最前線 〜 プラントエンジニアリング業界の役割と挑戦

      近年深刻化する気候変動への挑戦は、温室効果ガスの排出という喫緊の問題を突き付けている。2015年のパリ協定以来、気候変動を緩和するための脱炭素社会への移行は企業や国家の義務となった。今までグローバルでエネルギーや社会インフラの普及と維持に深く関わってきたプラントエンジニアリング業界も岐路に立たされている。プラントエンジニアリング業界が直面する経済を脱炭素化させる社会変化は、既存の事業モデルを根本から変革する機会と捉えるべきである。プラントエンジニアリング業界は、エネルギー・環

      • 気候テックのイノベーション実現メカニズム - 核融合のケーススタディ

        1.まえがき  エネルギー技術の長期的な技術革新のパターンの理解は, 気候変動に関連したモデル・技術予測や公共政策の立案にも極めて重要である. 特に, エネルギー技術における革新と学習のプロセスが非常に異なること, そして政策を技術ごとの特性に合わせる必要がある1).気候変動政策におけるイノベーション(技術革新)の重要な課題は, イノベーターが技術革新への投資に対するリターンを適切に配分できないことであり, 民間主体は気候変動関連技術への投資を過小評価する傾向がある2). 本

        • 開催報告 - 対話集会「IPCC執筆者とマス・メディア関係者の対話:統合報告書とその先へ向けて」

          2014年以来となる気候変動に関する政府間パネル(IPCC)・第6次評価報告書統合報告書の一般公開を前に、東京大学・未来ビジョン研究センターで開催された、気候変動問題に取り組む科学者とメディアの皆様の対話イベントの企画・運営に協力させていただきました。 開催概要 日程:2022年12月21日(水) 時間:13:30~16:00 会場:オンライン(一般参加者)・対面(登壇者のみ)のハイブリッド形式 主催:気候変動研究プロジェクト間のシナリオに関する協⼒イニシアティブ 共催:東

        EDITS 2023年次会合 参加報告

        • 気候テックイノベーション最前線 〜 プラントエンジニアリング業界の役割と挑戦

        • 気候テックのイノベーション実現メカニズム - 核融合のケーススタディ

        • 開催報告 - 対話集会「IPCC執筆者とマス・メディア関係者の対話:統合報告書とその先へ向けて」

          SLUSH2022に参加致しました

          1. 活動報告 11/16(水)朝に空港着。夕方に北欧の投資家による交流パーティ「Nordic VC Drinks」に参加。夜は「KNIGHTS OF NORDICS 10th ANNIVERSARY!」に参列、SLUSH前夜祭として現地や海外から有力関係者が集まった。 11/17(木)はマリンテックに特化したノルウェーのインパクト投資家が主催する「Katapult Impact Breakfast」に出席。午後は、SLUSH会場にて現地スタートアップ研究者と意見交換の後、ア

          SLUSH2022に参加致しました

          未来研究の紹介:未来を学問するということは

          2021年に発行されました「未来探究2050 東大30人の知性が読み解く世界」(東京大学未来ビジョン研究センター編)について、第1部要約スライドの作成に協力いたしました。

          未来研究の紹介:未来を学問するということは

          転載:(過去インタビュー記事)先端技術の社会実装に貢献する ~ベンチャー支援を通じて日本のエネルギー・環境分野に変革を~

          今回は、プラントエンジニアリング会社でインドネシアのバイオマス燃料の開発を手掛けた後に、国内のベンチャーキャピタル(以下、VC)に転職され、エネルギー・環境領域のベンチャー企業の支援に奔走されている方のインタビューをお届けいたします。自身で取り組んだエネルギー関連の海外事業開発のお話から、ベンチャー投資ファンドの業務、日本のエネルギー・環境領域のベンチャー企業を増やしていくためのアイデアなど、幅広くお話を聞かせていただきました。 目次インタビューハイライト 「今回の金言」

          転載:(過去インタビュー記事)先端技術の社会実装に貢献する ~ベンチャー支援を通じて日本のエネルギー・環境分野に変革を~