10円と500円、どちらが大きい?
本当に大切なものは、お金の金額で決まるものじゃない、というお話です。
うろ覚えで、出典元も不明ですし、令和のこの時代にはありえないお話かもしれませんが、ぜひ読んでみてください。
知的障がいを抱えた女の子がいる家庭がありました。障がいを抱えながらも、両親の暖かい愛情に包まれ、親子三人で仲良く暮らしていました。
しかし、そんなある日、お母さんがご不幸にも亡くなってしまいました。本当はお父さんと一緒に暮らしたかったのですが、まわりからの勧めもあり、女の子は施設で暮らすことになりました。
その施設は、障がいを抱えた子供たちが社会に出ても大丈夫なように色々な訓練を行います。その中にお金の訓練というのがありました。この女の子も、1円から500円の硬貨を前に、先生から教えてもらっていました。
「一番大きなお金はどれですか?」先生が聞くと、その子は笑顔で10円を指差すんです。先生は困惑します。「正解は500円なんだよ」と何度教えても、女の子は変わらず10円を指差すのです。
先生は困り果てて、女の子にこう聞いたそうです。「どうして10円が大事なの?」
女の子は、遠くにあった公衆電話を指差して、「だって、この10円で、大好きなパパの声が聴けるんだもん」と答えました。
お金の高い、安いで価値を換算しがちですが、本当に大切なものは、お金の金額で決まるものじゃない。それを教えていただいた、そんなお話です。
お金の価値と本当の価値
この話は、ボクたちがしばしば忘れがちな真実を教えてくれます。お金の価値は、その額面によって簡単に計算されますが、本当の価値は目に見えない形で存在します。
この女の子にとっての10円は、単なる硬貨の額以上の意味を持ち、大好きなお父さんとの繋がりを維持する手段でした。
お金自体は中立的な存在です。それにどのような意味を持たせるかはボクたち次第です。女の子にとって、10円はお父さんの声を聞くための鍵であり、愛と安心を感じるためのツールでした。
日常生活での教訓
ボクたちの生活でも、同じようなことが言えます。高価な物や大きな金額が必ずしも最も価値があるわけではありません。家族や友人との時間、小さな親切や思いやり、これらはお金では買えない価値を持っています。私たちが何に価値を置くか、何を大切にするかは、日々の選択にかかっています。
たとえば、忙しい日常の中で、ふと立ち止まり、大切な人と過ごす時間を取ることは、金銭的な価値を超えた豊かな経験をもたらします。
また、他人への思いやりや感謝の気持ちを表すことは、直接的な見返りを求めない行動ですが、それがもたらす満足感や喜びは計り知れないものがあります。
まとめ
お金の価値は確かに重要ですが、それだけでは人の心を満たすことはできません。本当に大切なものは、お金の金額で測れるものではなく、心の繋がりや愛、思いやりといった無形の価値にあります。
この話が教えてくれるのは、私たちが日常生活の中で本当に大切にすべきものに気づき、それを見失わないようにすることだと思うのです。
10円という小さな硬貨が、女の子にとってかけがえのない価値を持っていたように、ボクたちもまた、自分にとって本当に大切なものを見つけ、大切にしていきたいものですね。
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