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相手に役割を考えさせるな

「お役に立てることがあれば、何でも言ってくださいね」

こんな言葉を言われた経験が一度や二度はあると思います。もしかしたら、あなたも誰かに対して言っているかもしれませんね。

だいたいの場合、「ありがとうございます。ぜひお願いできることがあったら、連絡させていただきますね」といった会話でその場を終えます。しかし、実際に連絡するかというと、まずしません。

なぜなら、その人が関わったことによる未来がイメージできないからです。

未来がイメージできないのは、その人がどんなお役に立ってくれるのかがまったくわからないからです。

「何でも言ってくださいね」と言う人は、おそらく善意でその言葉を言っていると思います。でも、その善意の本当のところはこうです。

「こっちは手伝うんだから、自分がお役に立てる役割を考えてもらうのは当然だし、お役に立ったら感謝してもらわないと」

もちろん、善意で申し出た人全員がこんなことを考えているとは言いませんが、相手に役割を考えさせるという時点で、配慮がない人だなと感じてしまうのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

先に自分が貢献できることを相手に伝えるのです。たとえば「集客でお困りであれば、人数集めますので、遠慮なくお声がけくださいね」と言われたらどうでしょうか?

もし、本当に集客に困っているなら「お願いしようかな」と思う気持ちが起こるでしょう。

相手に自分の力を提供する際には、自分が貢献できることを具体的に伝えることが大切です。

ちなみに昔、冒頭のセリフをいただいた際に、「ありがとうございます。30人集めて欲しいです」と言ったら、「バカかお前は…社交辞令に決まってるだろ」と、その人は目で訴えておりました(苦笑)

そして、それ以来二度とその方とはお目にかかっていません。この経験から学んだことは、相手に具体的な提案をすることの大切さです。

何でもできると言うより、自分の得意分野や具体的なサポート内容を提示することで、相手が安心して依頼できる環境を作ることができます。

実際、具体的な提案をもらった方が相手も助かるし、自分自身も貢献しやすくなります。もし、あなたが次に「お役に立てることがあれば」と言うときは、ぜひ具体的な提案を添えてみてください。そうすることで、相手との関係がより強固になり、信頼を築くことができるはずです。
 

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