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#12 民族の住む村

アフリカ大陸縦断の始まりとなる国
エチオピアにやって来た
ここからアフリカ大陸を南下し、
南アフリカ共和国の喜望峰を目指す

エチオピアといえば
沢山の少数民族が今も暮らしていて
その暮らしっぷりを見学する事が出来る
民族巡りツアーなるものがメジャーな観光だ

しかしどうしてもツアーの
ビジネスチックな感じが
好きに慣れなかった俺は
旅仲間のタケと一緒に
エチオピアの田舎まで行って
直接民族に会ってやろうと思った
ツアー客用に用意された生活感じゃなくて
生の生活感を見てみたかったのだ
しかし、これがまた過酷極まりない旅路となった


エチオピアのローカルな移動手段は
10人乗りくらいのバンを使うのだが
このバンに20人くらい乗り込み
パンパンの箱詰め状態で
舗装されてないガタガタ道を6,7時間移動する
窓から体をほとんど出してたり
体をくの字に曲げてみたりと
皆んなそれぞれベストな姿勢を試行錯誤していた

エチオピアでは座席数=乗車人数
という常識が通用しないのである
過酷な移動を終えやっとの思いで
着いた宿はまさに南京虫の巣窟かの様な不潔さ
電気も通らず、
時々断水は当たり前、、
全ては民族に会う為っ!

南京虫に噛まれまくり
痒さで全く眠れない夜が明けた
今日はこの村に各地から少数民族が集まり
物々交換が行われる
マーケットが開かれるそうだ
広場の方に向かうと
独特の民族衣装を着た人達が沢山集まっていた
各地の村で採れた野菜や穀物等を広げ
各民族同士が取引をしている
その様子を見た俺は心から感激した。

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民族は本当にいるんだ!
まるでタイムスリップしたかの様な光景が広がっていた
日本から約6000km離れた場所では
未だ民族同士が物々交換をしているのだ
その事実に驚きつつも違和感を感じた。
彼らだって普通の人間じゃないかと

人類誕生の地と言われているエチオピア。
肌の色や目の色は違えど
遠い祖先を辿れば
俺たちは皆んな兄弟だという事
彼ら彼女らは自らの民族に誇りを持ち
文化を大切にしているだけなのだろう
きっと民族巡りツアーと題した
色眼鏡ではそこまで見れなかったと思う
あくまで見世物と客という関係になっていたかもしれない
でも直接会う事が出来たからこそ
親しみを持てた気がした
多少の違いはあれど
俺たちは皆んな兄弟
色眼鏡なんてかけずに
世界中の色んな人達と関わっていきたいなー!

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