怒りをマネジメントすることはできない…自らの感情の生成を知ることでわかること

怒りをマネジメントすることは、基本的には難しいですよね。ついつい…とか、手を出すのは止めた…とか、我慢したために後でストレスを他で発散してしまった…などよく聞きます。

基本的に怒りは抑えられません。衝動をいかに鎮めるか、紛らわすか、放置するか…のどれかしかできず、怒りが沸いた時にはトラブル回避しか手はありませんよね。

アドラー心理学では、怒りとは衝動的な感情であり、これを用いて目的(手を出すなど)を達成しやすくしただけ… と説きます。怒りでついつい手が出てしまった…とすれば、その人を一時的にでも支配したい目的があったと言うわけです。知識や経験上、暴力はダメだとわかってますし、体罰も無意味であることはわかっています。ましてや人を支配するなんてことは自由や民主主義にも反することです。結局は、一時的なことでしかなく、自ら反省することになったり、もしくは自己肯定ことになったり、相手に抵抗されることになったり、その後に返り討ちされることも多々あることです。

アドラーは「感情は道具でしかない」と説き、自らの行動目的を知ることで、行動の選択肢をつくり、最適な行動を選択せよと説きました。思考を廃さず、感情や本能に自分を委ねるなと言い換えることも出来ます。思考し続けること、ときには人に委ねても良いことが怒りという衝動をマネジメントすることになるのだとも言えます。

また、
上記のように怒りをマネジメントするのは難しいですので、日々の感情をマネジメントするのが得策です。私の経験上、トラブルや自身のストレスから何らかの病気になって初めて気づくんですが、家康公の遺訓にある「怒りは敵と思え」と述べられたように昔から人間の「よりよく生きる」1つのポイントだったりするんです。

日々の感情をマネジメントするということは、日常にどんな感情が生まれているのかを知ることから始まります。私は、行動と感情、その結果をメモすることにしています。行動の記録は以前にも書きましたが、感情も記録して置くと、その時のことを思い出しやすかったりします。知りたいのは「ネガティブ」な感情の表れる時です。「嫌だな〜」「嫌い」という感情が生まれた時が要チェックです。
※ポジティブな感情も「幸せ…」の際に使いますので記録を!

どんな時にネガティブな感情が生まれたかが分かれば、マネジメントのスタートです。私は、近づかない、遠ざける、近づかせない…の3原則を大事にしています。ほとんどが人の言動を見聞きすることで感情は生まれますので、人を特定します。次に、どんな時だったかを知れば、時の限定もできます。そして、どう避けるかを具体化することで、ネガティブな感情を減らし、避けることができます。

避けられない… 宿命を受け入れるかのように現実に逆らわない主義の方も居ますが、私は賛同しかねます。人を変えるには時間がかかりますし、成果も出にくいですので、自ら場を変えるのが早く、最適です。今後に成果があがる場を選択すべきです。自らつくった場を自ら去ったことも私にはあります。そして新たにつくったこともありました。

「逃げるが勝ち」とは先人の大切な知恵ですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?