髪の毛のカラーリングから考えたこと

春になったので髪の毛をベージュにしようと思って美容室に行った。ブリーチしないと染まらないというのを知らなかった。そういえば染めたことがない。
美容師は、一回で染めるのは難しい、3回通って徐々に色を落としましょう、という提案だった。
これまでの社長時代は なんでも金で解決して早く一気にやろうとしていたらから、おそらくこの提案を受け入れなかったろう。しかし今は時間の余裕がある。今回は息子ほどの年齢の美容師の言うことを聞くことにした。彼は父上の髪の毛で 何度か実験的にカラーをしているという こここが彼を選んだ一番のポイントだった。髪質は歳とともに劣化する。劣化したら劣化したなりのメンテがあるだろう。ましてや男女は髪の下からして違う気がする。白髪だと色が染まりやすいと考えるのが普通だが、それが違うらしい。染めるためにはキューティクルを開かなくてはならず、それがブリーチの本当の意味であって、キューティクルが閉じた状態では、色は染まらない、と言うことなんだ。そして、白髪は、元の色がないから 黒髪前提で処方されているカラーリング剤は実は染まりにくい、というわけだ。確かに、黒髪を脱色すると黄色が残る、その色が日本の染色剤のベースになっていると言われて納得した。
黄色といっても微妙に赤の混じった薄いオレンジに違い。だから赤は定着しやすいらしい。
今回も寒色系のグレーで行こうと思ったけど むしろ少し赤を入れて ピンクに近いベージュが一番綺麗に染まるし 定着するといわれた。そこで、今回は
「老いては子に従え」
素直にそうすることにした。クリームシチューの有田のようにと話したら苦笑していた。

今日はブリーチして、少し濃いめにグレーカラーを入れた。ブリーチはとにかく髪の毛が痛むし、カラーも定着に時間がかかるから、今日は整髪料はつけず、シャンプーもしないでください。と言われて、了解した。昔、予防接種した日の夜お風呂に入らないように注意されたことを思い出した。

髪の毛を染めることがここまで一般化してくると、
なんだか、染めておくことが、老人扱いされないある種の予防接種のような意味合いもあるような気がしてきた。

一般社会から身を引くとこうしたことも自由になる
家族さえ納得させられれば本当に自由になる。それを皆様にお伝えしておきたい。いろんな人からいろんなことを言われて生きているけど、できるだけ少ない方がいい。
僕はそう言うタイプ。
不自由が大人の証、と言うのはやはりただの痩せ我慢であって、好きなようにできればそれに越したことはないと思うのだ。

たしかに普通はそれじゃ食っていけない
社会から爪弾きになる可能性が高い。
だからやらない。
でも、実際は最低限のお金とそうではないコミュニティを探せば人生は相当楽しいものになる。それを今実践しつつある。そうはいっても色々問題は起こるけど、判断が合理性、生産性、正当性ではなくて、好き嫌いになるから、納得もしやすい。

洗練は、ミニマム
この前提にどこまではめ外したかで
ミニマムのレベルが変わる
持って生まれたセンスも大事だけど
結論から言うとどれだけ無駄をしてきたか 合わないものを捨ててきたか と言うことになる。


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