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取材のノウハウⅡ-3

今回のテーマは[位置取り]です。

取材相手との距離は、遠すぎず、近すぎず。

たとえば会議室に通されたとき、
真ん中にプロジェクターなどを置いた空きスペースがあり、
そこを囲むように専用テーブルが配置されている。
そんなケースはよくあります。
場合によってはテーブルが楕円に組まれていることも。
こうしたフォーマルな配置では、相手との距離が開きすぎです。

なんというか、記者会見のようなよそよそしさ、
緊張感のある距離になってしまいます。

応接室も同様に、重々しいテーブルを挟んで腰掛ける配置では、
盛り上がりを作りにくくなります。

そこで会議室なら、間の空間を潰すようにテーブルをくっつける、
応接室なら対面でなく、90度の位置に座る。
そうしたポジション取りを心がけましょう。

レストランではカップルが隣同士に並ぶように
気を回してくれる店もありますが、
それは横並びが緊張感を和らげる位置関係だから。

さすがに隣同士での取材は気持ち悪いので(笑)、
私はできるなら90度の位置関係を意識するようにしています。
もちろん対面は基本ですが、その際は真正面過ぎず、
ちょっと身体を傾けてみたり。あるいは背筋をあえて伸ばさず、
わずかでも下から見上げるポーズを取ってみたり。

位置取りの目的は、相手が話しやすい雰囲気をつくること。
自分だったらどうかな、迫られ過ぎやしないかな、声を大きくしないと
届かないかな、などなど、事前にその場所で
シミュレーションすることも大事ですね。

ではでは、またー。

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