ワーカホリックの7年間
200X年、深夜0時。六本木ヒルズのエスカレーターを毎日のようにシンデレラのように焦りながら小走りに駆け下りる一人の女。だが、彼女はシンデレラではなかった。「終電がきちゃう!」シンデルような目。そう、彼女はヒルズのオフィスに勤務する所謂社畜であった。もしかして社畜という言葉はふさわしくないかもしれない。仕事中毒者、ワーカホリック、呼び名は色々あるが、彼女は人生を仕事に捧げていたのだ。女の名前はウスダヒロ。大手ゲーム会社勤務のゲームグラフィックデザイナーだ。
ある日の0時は国